4月17日(金)
【4月16日の海外相場および市況】
ny0416

*16日のNY金は、利益確定売りに小反落した。終値は1200ドルの節目を割り込んだ。RSI(14日)=50.9%。米フィラデルフィア連銀の4月の製造業景況指数が7.5と、4カ月ぶりの高水準となり、市場予想の6.0を上回ったことも安全資産としての金売り材料になったもよう。ただ、為替市場では、ドル安・ユーロ高が進行したため、ドル建て金は割安感から買いが入り、下げ幅は限定的となった。また、最新週の新規失業保険申請件数は前週比1万2000件増の29万4000件と、市場予想の28万2000件を上回ったことと、3月の住宅着工件数が前月比2.0%増と小幅な伸びにとどまったことは、利上げ時期が遅れるとの思惑が強まり、金の下値を支えた。ギリシャ問題の先行き不透明感も強材料視された。白金は小幅続伸。RSI(14日)=51.2%

*16日のNY原油は、利食い売りが先行したものの、ドルの下落を背景に買い戻され、6営業日続伸した。RSI(14日)=65.5%。米石油輸出国機構(OPEC)の月報が2015年の世界の原油需要見通しを上方修正した一方、加盟国による足元の産油量は増加していると指摘したことは、相場の重石となった。為替市場では、ドル売り・ユーロ買いが進行したため、原油には割安感が生じた。国際テロ組織アルカイダ系の部族勢力が、イエメン南部の主要な石油ターミナルを支配下に置いたとの報により地政学的リスクが高まった。イエメンの産油量は小規模だが、最大の産油国サウジアラビアの隣国であるため、戦火が拡大すれば、その影響はサウジに及ぶとの見方が浮上した。北海ブレント原油も続伸し、64ドル近くで引けた。

*シカゴはトウモロコシは3日続伸。ドルの軟化が支援材料となった。RSI(14日)=44.3%。シカゴ大豆は3日続伸。RSI(14日)=46.3%。

*16日のNY外国為替市場のドル円相場は、冴えない米経済指標や地区連銀総裁の発言を受けて早期利上げ観測が後退し、軟調に推移した。最新週の新規失業保険申請件数は前週比1万2000件増の29万4000件と、市場予想の28万2000件を上回った。また、3月の住宅着工件数は前月比2.0%増と小幅な伸びにとどまった。一方、米フィラデルフィア連銀の4月の製造業景況指数が予想以上に上昇した。強弱材料が入り混じる中、米アトランタ連銀のロックハート総裁がこの日の講演で、利上げに向けて雇用や物価が目標に近付いているという「間接的な証拠」が必要、との慎重な姿勢を示したことで、ドル売り・円買いの勢いが強まった。

*16日のNYダウは小反落。欧州市場の株安や弱い米経済指標が相次いで発表されて、売りが優勢となった。


【本日以降の主な経済指標およびイベント】
17:30 (英) 3月失業率 2.4% 2.3%
21:30 (米) 3月消費者物価指数 [前月比] +0.2% +0.3% 
   (米) 3月消費者物価指数 [コア:前月比] +0.2% +0.2% 
   (米) 3月消費者物価指数 [前年比] 0.0% 0.0% 
   (米) 3月消費者物価指数 [コア:前年比] +1.7% +1.7% 
23:00 (米) 4月ミシガン大消費者信頼感指数・速報 93.0 94.0 

*数値は順に、前回(改定値)、予想、結果。

第10回 『おしえて陳さん』 
http://www.sunward-t.co.jp/movies/oshiete/