【4月22日 国内市況と終値】
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*金は反発。21日のNY金がドル安・ユーロ高やギリシャ債務問題が不安視されて反発したことから、買いが優勢となった。RSI(14日)=52.4%。白金は小幅続落。RSI(14日)=44.9%。24日にギリシャ問題に関するEU財務相会合が行われるが、今月末までに最終合意に達するのは、困難との見通しが強まっている。ギリシャとEUの間で交渉が進展するとの見方は少ない。ギリシャ問題が拗れれば、欧州株が下落し、ドル高・ユーロ安となってドル建て金には弱材料になるが、リスクオフ状態から金が買われる可能性もあり、上下どちらに動くか見極めにくい。

*中東産原油は大幅続落。21日の欧米原油相場は、米原油在庫増とサウジアラビアのイエメン空爆終了宣言を受けた中東地域の緊張緩和を受けて下落したため、売りが優勢となった。API週間在庫統計も弱気な内容で、NY原油時間外相場が下落していることから、売りが継続した。RSI(14日)=55.4%。石油製品も原油に追随して続落。ガソリンのRSI(14日)=56.8%。灯油のRSI(14日)=56.5%。米石油協会(API)が21日発表した週間統計では、17日までの1週間の原油在庫は前週比550万バレル増となり、市場予想の290万バレル増を上回った。今夜、米エネルギー情報局(EIA)の週間在庫統計が公表されるが、API同様に弱い内容になるとの観測が強まっている。サウジアラビア軍が21日、サウジ主導の連合軍によるイエメンのイスラム教シーア派系武装組織「フーシ派」に対する空爆作戦を終了すると宣言したため、中東をめぐる地政学的リスクが和らぎ、リスクプレミアムが剥落した。

*ゴムは続伸。中東産原油安を受けた利益確定売りに伸び悩んだが、上海ゴム相場の上昇を受けて引けには引き戻した。終値は25日移動平均線を上回った。RSI(14日)=52.1%。先限は一時前日比2円高の205円40銭を付け、約半月ぶりに205円台を回復した。

*トウモロコシは続落。シカゴトウモロコシが鳥インフルエンザ感染による需要減退観測を背景に下落したことから、売りが優勢となった。RSI(14日)=37.6%。一般大豆も安い。RSI(14日)=37.2%。シカゴトウモロコシ時間外相場は、米国での鳥インフルエンザの拡大が懸念されて続落している。米国は世界最大の鶏肉生産国で、米農務省が9日発表した食肉の需給見通しによると、2014年はおよそ1730万トンを生産し、全世界の約2割を占めている。インフルエンザ流行阻止のために大規模な殺処分となれば、飼料需要の減退につながると見られている。

*東京外国為替市場のドル円相場は、日経平均株価が2万円を突破して堅調に推移したものの、伸び悩んだ。為替独自の要因に欠け、上値を追うには力不足のようだ。

*日経平均株価は大幅続伸。日銀が30日に開催する金融政策決定会合で、追加金融緩和に踏み切るとの観測が市場で広まり、上げ幅は一時235円に拡大し、終値は2000年4月14日以来、15年ぶりに2万円台で引けた。


第11回 『おしえて陳さん』 
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