4月24日(金)
【4月23日の海外相場および市況】
ny0423

*23日のNY金は反発。前日、3週間ぶりの安値で終了したが、米経済指標の悪化を受けて、この日は買い戻しが入った。週間新規失業保険申請件数が1000件増の29万5000件と、市場の減少予想に反して弱い内容となり、3月の新築住宅販売件数も48.1万件と市場予想の51.5万件を下回ったことから、ドル売りが強まり、ドル建て金に割安感が生じた。ただ、市場の関心は来週の連邦公開市場委員会(FOMC)に移っており、上値は追えず、終値は1200ドルを回復できなかった。RSI(14日)=49.2%。白金はドル安を受けて反発。RSI(14日)=44.3%。

*23日のNY原油は、地政学的リスクが高まる中、ドルが対ユーロで下落したことから買われ急伸した。サウジアラビア主導の連合軍が22日、イスラム教シーア派系武装組織がイエメン南部タイズの軍事拠点を占拠したことへの措置として空爆を加えたと伝わると、サウジなどの産油国からの供給が停滞するのではないかとの懸念が強まった。また、外国為替相場ではドルが対ユーロで下落し、ドル建て原油に割安感が生じ買われた。RSI(14日)=64.7%。北海ブレントは大幅続伸し、年初来高値を付けた。サウジアラビアなどによるイエメンへの空爆を受け、中東地域の原油供給に支障が出るのではないかとの懸念が強材料視された。

*シカゴトウモロコシは4日続落。米中西部における作付け作業の進捗で改善が予想されたことが弱材料視された。RSI(14日)=39.8%。シカゴ大豆は、現物と大豆油の堅調が支援材料となって反発。RSI(14日)=53.8%。

*23日のNY外国為替市場のドル円相場は、米経済指標の悪化を受けて反落した。NY市場は120円台で寄り付いたものの、週間新規失業保険申請件数が1000件増の29万5000件と、市場の減少予想に反して弱い内容となり、3月の新築住宅販売件数も48.1万件と市場予想の51.5万件を下回ったことから、ドル売り・円買いが強まった。米長期金利が一段と低下し、一時119円43銭まで下落した。ユーロは堅調。ギリシャのデフォルト(債務不履行)懸念が後退し、買い戻しが進んだ。

*23日のNY株式相場は、原油価格上昇を受けて企業業績の先行きに対する安心感が広がり続伸した。週間新規失業保険申請件数や3月の新築一戸建て住宅販売件数は、いずれも市場予想よりも弱い結果となった。また、早朝発表の米主要企業2015年1~3月期決算も市場に好感される内容ではなく、弱材料視された。ただ、イエメン情勢の緊迫化を受けて、原油価格は上昇したことは、エネルギー株の上昇につながった。

【本日の主な経済指標およびイベント】
17:00 (独) 4月IFO景況指数 107.9 108.4
21:30 (米) 3月耐久財受注 [前月比] -1.4% +0.6% 
   (米) 3月耐久財受注 [前月比:除輸送用機器] -0.4%(-0.6%) +0.3% 

*数値は順に、前回(改定値)、予想、結果。

第11回 『おしえて陳さん』 
http://www.sunward-t.co.jp/movies/oshiete/