4月27日(月)
【4月24日の海外相場および市況】
ny0424

*24日のNY金は、世界的な株価上昇を受けて反落し、約5週間ぶりの安値で終了した。RSI(14日)=42.1%。ただ、翌週に連邦公開市場委員会(FOMC)を控え、利上げ時期への思惑から、一段の下落には至らなかった。CFTC建玉4月21日時点:ファンドの金買い越しは10万1245枚(前週比+2848枚)と買い越し幅は増加。総取組高は39万7379枚と前週比2290枚の増加。ファンドは売りと買いを共に減らしている。

*白金は反落。RSI(14日)=40.0%。CFTC建玉4月21日時点:ファンドの白金買い越しは2万7379枚(前週比-1988枚)と買い越し幅は減少。総取組高は6万8668枚と前週比31枚の減少。ファンドは売りと買いを共に増やしている。

*24日のNY原油は反落。RSI(14日)=63.7%。イエメン情勢の緊張は支援要因だったが、この日発表された3月の米耐久財受注は、8カ月ぶりの大きな伸びとなったものの、コア部分が弱い数字となった。設備投資の先行指標となる航空機を除く非国防資本財受注は、市場の増加予想に反してマイナスとなり、弱材料視された。CFTC建玉4月21日時点:ファンドの原油買い越しは32万3092枚(前週比+4万932枚)と買い越し幅は増加。総取組高は172万3025枚と前週比5万1748枚の減少。ファンドは売りと買いを共に減らしている。北海ブレント原油は、イエメン情勢を背景に4カ月半ぶりの高値を付け、65ドル台で引けた。

*24日のシカゴトウモロコシは、米中西部の作付けが大きく進展するとの見方に圧迫されて続落し、昨年11月20日以来の安値水準で引けた。RSI(14日)=39.5%。小麦相場の急落も弱材料となった。米国の鳥インフルエンザの拡散懸念も嫌気されている。CFTC建玉4月21日時点:ファンドのトウモロコシ買い越しは32万3092枚(前週比+4万932枚)と買い越し幅は増加。総取組高は172万3025枚と前週比5万1748枚の減少。ファンドは売りと買いを共に減らしている。

*24日のシカゴ大豆は、輸出需要低迷が懸念されて続落。RSI(14日)=48.4%。好調な南米産大豆油の出荷やドル高が、今後も米国産需要を圧迫するとの見方が強まった。ミネソタ州が鳥インフルエンザの発生を受け、緊急事態を宣言したことも、需要減退懸念を強めた。CFTC建玉4月21日時点:ファンドの大豆売り越しは1万748枚(前週比-2万6467枚)と売り越し幅は減少。総取組高は74万9699枚と前週比4万4699枚の減少。ファンドは買いを増やし、売りを減らしている。

*週末24日のNY外国為替市場のドル円相場は、118円台後半に下落した。3月の米耐久財受注額は前月比4.0%増加となり、伸び率は8カ月ぶりの大きさとなり、市場予想の0.6%増を大きく上回った。一方、設備投資の先行指標となる航空機を除く非防衛資本財受注は0.5%減少し、予想の0.3%増を大きく下回った。最近発表された小売売上高や住宅販売件数など一連の経済指標が低調だったことと併せて、市場では米景気減速不安が強まった。連邦準備制度理事会(FRB)による年内の米利上げに懐疑的な見方が強まり、円買い・ドル売りの流れが加速し、一時118円82銭まで下落した。ユーロは、対ドルで堅調に推移した。この日開かれた欧州連合(EU)ユーロ圏財務相会合は、ギリシャ金融支援問題について合意に至らなかったが影響は小さかった。

*週末24日のNY株式市場は、マイクロソフトやアマゾン・ドット・コム、グーグルなど主要IT企業の四半期決算を好感した買いが入り、3営業日連続上昇した。一方、この日発表された3月の耐久財受注は、設備投資の先行指標となる数字が前月比マイナスとなり、欧州連合(EU)ユーロ圏財務相会合も対ギリシャ支援で合意できなかったことはいずれも相場の上値を抑えたようだ。

【本日の主な経済指標およびイベント】
特になし。


*数値は順に、前回(改定値)、予想、結果。

第12回 『おしえて陳さん』 
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