4月29日(水)
【4月28日の海外相場および市況】
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*28日のNY金は続伸。RSI(14日)=56.2%。米民間有力調査会社コンファレンス・ボードが公表した4月の消費者信頼感指数が予想外に悪化したことをきっかけに、ドル安・ユーロ高が加速し、ドル建て金に割安感が生じたため、買われた。一時1214.90ドルと約3週間ぶりの高水準を付けた。ただ、買い一巡後は上値が重くなった。28、29日の2日間に開かれる連邦公開市場委員会(FOMC)の結果待ちとなり、追随買いは乏しかった。低調な米経済指標の発表が続く中、市場では連邦準備制度理事会(FRB)が利上げに動く時期は9月以降に後ずれするのではないかとの観測が浮上している。白金もドル安を受けて小幅続伸。RSI(14日)=52.2%。

*28日のNY原油は小高い。RSI(14日)=63.2%。米エネルギー情報局(EIA)が29日に発表する週間在庫統計で原油在庫の増加が見込まれるものの、為替相場ではユーロ高・ドル安となり、ドル建て原油の割安感から買われた。ただ在庫増を警戒して買い意欲は弱かった。北海ブレント原油は反落。

*米石油協会(API)が28日公表した4月24日までの1週間の原油在庫は、前週比420万バレル増の4億8540万バレルとなった。予想は230万バレル増だった。原油受け渡し拠点オクラホマ州クッシングの在庫は16万2000バレル減で、今年初の減少となった。製油所の原油処理量は日量9万8000バレル増加。ガソリン在庫は40万8000バレル増、予想は20万バレル増だった。ディーゼルとヒーティングオイルを含むディスティレート(留出油)在庫は74万6000バレル増、予想は120万バレル増だった。原油輸入量は10万3000バレル増の日量810万バレルだった。

*シカゴトウモロコシは小反発。一時は半年ぶりの安値を付けたが、ショートカバーや安値拾いの買いが入って上昇に転じた。ただ、米中西部の穀物ベルトで乾燥気候になるとの予報により、作付けが進展するとの見方が強まって上値を抑えた。RSI(14日)=35.8%。

*シカゴ大豆は続伸。輸出需要の高まりを背景に、一時3週間超ぶりの高値を付けた。しかし利益確定の売りが出たため、上値を削った。最近数週間にわたって農家の販売が遅れているため、加工業者への圧砕向け供給が逼迫しているという。RSI(14日)=52.2%。

*28日のNY外国為替市場のドル円相場は、軟調に推移した。4月のコンファレンス・ボード消費者信頼感指数が市場の改善予想に反して悪化したため、円買い・ドル売りが活発化し、一時118円77銭まで下落した。ただ、29日には、1~3月期GDP(国内総生産)と連邦公開市場委員会(FOMC)声明が公表されることから、様子見気分が強まって引けには買い戻された。ユーロは堅調。ギリシャが金融支援獲得に向けて債権団との交渉チームを再編するなど、協議打開への期待が買い戻しを後押しした。

*28日のNYダウは、弱い米経済指標を受けて利上げ時期の後ずれ観測が浮上したことから小反発した。調査会社コンファレンス・ボードが発表した4月の米消費者信頼感指数が市場予想を大幅に下回ったことや、イランが米貨物船を拿捕したとの報が伝わったことが弱材料となった。ただ、経済指標の悪化で利上げ時期が後ずれするとの観測が浮上し、下値では買いが入ったためプラスに転じた。連邦公開市場委員会(FOMC)の声明発表と1~3月期の米GDP(国内総生産)速報値の発表を翌日に控えて様子見気分が強まった。


【本日の主な経済指標およびイベント】
東京休場(昭和の日)
07:45 (NZ) 3月貿易収支 +0.50億NZD(+0.83億NZD) +3.00億NZD +6.31億NZD
21:00 (独) 4月消費者物価指数・速報 [前月比] +0.5% -0.1% 
      (独) 4月消費者物価指数・速報 [前年比] +0.3% +0.4% 
21:30 (米) 第1四半期GDP・速報値 [前期比年率] +2.2% +1.0% 
21:30 (米) 第1四半期個人消費・速報値 [前期比] +4.4% +1.7% 
23:00 (米) 3月中古住宅販売成約 [前月比] +3.1% +1.0%
27:00 (米) FOMC政策金利発表 0.00-0.25%
30:00 (NZ) RBNZオフィシャル・キャッシュレート 3.50%

*数値は順に、前回(改定値)、予想、結果。