5月22日(金)
【5月21日の海外相場および市況】
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*21日のNY金は小反落。メモリアルデー(戦没者追悼の日)に伴う連休を控え、売りが優勢となった。ただ、前日に発表された連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨で少なくとも6月に連邦準備制度理事会(FRB)が利上げに踏み切ることはないとの見方も強まり、下値は限定的だった。RSI(14日)=51.0%。白金は反落。RSI(14日)=50.4%。

*21日のNY原油は続伸。米エネルギー情報局(EIA)週報で、戦略備蓄を除く原油在庫が3週連続で減少したほか、受け渡し拠点オクラホマ州クッシングでも4週連続の在庫取り崩しとなったことを受けて買いが入った。米国の利上げ開始時期が後ずれするとの見方が広がったことに加え、欧州中央銀行(ECB)による国債買い増しによる緩和的な政策がエネルギー需要を下支えするとの期待も支援材料となった。RSI(14日)=60.5%。北海ブレント原油は、イラクでの戦闘が中東産原油の供給に懸念をもたらすとの思惑から大幅反発となった。イラクでは過激派組織「イスラム国」の攻勢により西部アンバル州の州都ラマディが陥落し、イラク治安部隊にとって大きな痛手となった。

*21日のシカゴトウモロコシは、小麦高や輸出統計を好感して反発。ただ、産地の天候は順調で、今後は気温上昇が予想され、土壌湿度が潤沢なため、生育が促進される見込み。RSI(14日)=47.0%。シカゴ大豆は3日続落。南米産の豊作に圧迫された。ブラジルの2014~15年度産収穫予想が9610万トンと、これまでの9580万トンから引き上げられた。また、アルゼンチン政府は収穫予想を6000万トンと、100万トン上方修正した。RSI(14日)=33.2%。

*21日のNY外国為替市場のドル円相場は、121円台前半で保ち合い。最新週の米新規失業保険申請件数は前週比1万件増の27万4000件と、市場予想の27万1000件をわずかに上回った。ただ、4週間平均では2000年4月以来の低水準になることから、ドル買いが優勢になった。4月の米中古住宅販売件数は増加との予想に反し、前月比3.3%減少。3月分は上方修正された。フィラデルフィア連銀が発表した5月の地区製造業景況指数は前月から低下し、予想値も下回った。一方、コンファレンスボード発表の4月の景気先行指数は0.7%上昇と予想を上回った。一時円買いが強まる場面もったが、結局、ドル高の流れは変わらなかった。

*21日のNYダウは、ほぼ横ばい。最新週の米新規失業保険申請は、前週から1万件増の27万4000件と市場予想より悪かった。4月の米景気先行指標総合指数は市場予想を上回ったが、フィラデルフィア連銀地区の製造業景況指数と米中古住宅販売は下回り、まちまちの内容だったことで、押し目買いよりは利益確定売りが優勢となった。ただ、米国債利回りの低下が好感され、最高値圏の1万8300ドル近辺で推移した。


【本日の主な経済指標およびイベント】
未定 (日) 日銀金融政策決定会合
15:00 (独) 第1四半期GDP・確報 [前期比] +0.3% +0.3%
   (独) 第1四半期GDP・確報 [前年比] +1.0% +1.0%
15:00 (独) 第1四半期個人消費 [前期比] +0.8% +0.6% 
17:00 (独) 5月IFO景況指数 108.6 108.3 
21:30 (米) 4月消費者物価指数 [前月比] +0.2% +0.1% 
   (米) 4月消費者物価指数 [コア:前月比] +0.2% +0.2% 
   (米) 4月消費者物価指数 [前年比] -0.1% -0.2% 
   (米) 4月消費者物価指数 [コア:前年比] +1.8% +1.7% 

第14回 『おしえて陳さん』 
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