5月29日(金)
【5月28日の海外相場および市況】
ny0528

*28日のNY金は反発。RSI(14日)=44.9%。最新週の新規失業保険申請件数は前週比7000件増の28万2000件と市場予想の27万件を上回った。ギリシャの債務問題の行方が懸念され、株などのリスク資産が軟調になり、安全資産の金に資金が流入した面があった。白金は5営業日続落。RSI(14日)=39.9%。

*28日のNY原油は、4営業日ぶりに小幅反発。RSI(14日)=48.6%。米エネルギー情報局(EIA)の週報では、原油在庫が280万バレル減と、市場予想よりも大幅な下落となった一方で、ディスティレート(留出油)は減少との予想に反し積み増しとなった。また、原油受け渡し拠点であるオクラホマ州クッシングでは3月の原油貯蔵能力が8580万バレルとなり、6カ月前と比べて約80万バレル増加した。強弱まちまちの材料の中、為替市場ではドルが対ユーロで売られたため、ドル建て原油に割安感が強まり、プラス圏に浮上した。北海ブレント原油も反発。

*28日のシカゴトウモロコシは、反発し約1%高となった。米エネルギー情報局(EIA)によると、エタノールの生産量が増加する一方、トウモロコシ由来のバイオ燃料の在庫は減少しているという。これは需要が好調なことを示唆しているとして強材料視された。RSI(14日)=38.8%。シカゴ大豆は収穫量増加見通しで反落。RSI(14日)=30.9%。

*28日のNY外国為替市場のドル円相場は、一時124円46銭と2002年12月6日以来12年半ぶりの高値を付けたが、麻生財務相の円安牽制発言で軟化した。連邦準備制度理事会(FRB)が年内にも利上げに踏み切るとの観測が広がる中、円売り・ドル買いが継続した。しかし、麻生財務相は先進7カ国(G7)財務相・中央銀行総裁会議の終了後、記者団に対して、「さらに円安が進んだ場合、荒い動きがあるとみている」と発言。これを受けて、日本が一段の円安を食い止めるために対策を講じるのではないかとの見方が強まり、123円台に反落した。ユーロはギリシャの財務不安がくすぶる中、対円、対ドルともに堅調に推移。

*28日のNYダウは、中国株安を嫌気して反落した。28日の中国株式市場は、証券会社が信用取引ルールを強化したことを受け、上海総合指数が前日比6.5%安と急落。また、ドル円相場が124円台前半まで上昇し、ドル高による米グローバル企業の収益悪化が懸念された。


【本日の主な経済指標およびイベント】
08:30 (日) 4月全国消費者物価指数 [前年比] +2.3% +0.6%
          (日) 4月全国消費者物価指数 [前年比:除生鮮] +2.2% +0.2%
08:30 (日) 4月失業率 3.4% 3.4%
08:50 (日) 4月鉱工業生産・速報 [前月比] -0.8% +1.0%
          (日) 4月鉱工業生産・速報 [前年比] -1.7% -0.1%
15:00 (独) 4月小売売上高指数 [前月比] -2.3%(-1.4%) +1.0%
          (独) 4月小売売上高指数 [前年比] +3.5% +2.5%
21:00 (南ア) 4月貿易収支 +5億ZAR -49億ZAR
21:30 (加) 第1四半期GDP [前期比年率] +2.4% +0.3%
21:30 (加) 3月GDP [前月比] 0.0% +0.2%
21:30 (米) 第1四半期GDP・改定値 [前期比年率] +0.2% -0.9% 
22:45 (米) 5月シカゴ購買部協会景気指数 52.3 53.0 --
23:00 (米) 5月ミシガン大消費者信頼感指数・確報値 88.6 89.5 

*数値は順に、前回(改定値)、予想、結果。


第15回 『おしえて陳さん』 
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6月5日 米雇用統計スペシャルコラボレーション
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