【6月29日 国内市況と終値】
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*金は小反発。RSI(14日)=45.8%。ギリシャ債務ショックを受けて、ユーロが急落する中、「質への逃避」からNY金時間外が急反発したことを受けて買われた。ただ、為替市場では、円買い・ドル売りが強まったため、上げ幅を縮小した。白金は続落。RSI(14日)=33.1%。安寄り後、買い戻しに安値を切り上げる場面があったものの、午後に入る
と円高に圧迫された。

*中東産原油は大幅続落。先限は一代の安値を更新した。RSI(14日)=41.9%。NY原油時間外安と円高を受けて売りが優勢となった。原油市場では今週、ギリシャへの金融支援問題に加え、イラン情勢も大きなポイントになっている。イラン核協議をめぐり、欧米など6カ国との最終合意の期限が6月末に控えており、最終合意した場合、イランからの原油供給がすぐに拡大するわけではないものの、心理的には弱材料視されそうだ。逆に、合意に至らなければ、強材料視される可能性がある。石油製品も原油になびき下落。ガソリンのRSI(14日)=40.3%。灯油のRSI(14日)=42.2%。

*ゴムは下落。上海ゴム安や円高が嫌気された。RSI(14日)=42.1%。中国人民銀行は27日、株価の急落を受ける形で0.25%の追加利下げに踏み切ったが、中国の株安を止めることはできず、上海ゴムにも先安観が強まりそうだ。

*トウモロコシは続伸。シカゴ時間外相場高を受け買いが優勢となった。RSI(14日)=76.3%。シカゴトウモロコシ時間外で、新穀12月限が前週末26日402.0セントと急伸し、1月13日以来、約5月半ぶりに400セントの大台を回復した。米中西部の長雨による作柄の悪化懸念を背景に、弱気ファンドが買戻しを急いだようだ。一般大豆は下落。RSI(14日)=62.6%。

*東京外国為替市場のドル円相場は急落。早朝、週末にユーロ圏財務相会合がギリシャに対する金融支援の延長を否決し
たことから、122円前半に急落。その後は値頃感からの買いも入り、123円台を回復する場面もあった。しかし、上海総合株価指数が大幅安となり、日経平均株価も連れ安となったことで、リスクオフモードが強まり、122円台後半に押し戻された。

*日経平均株価は大幅下落。ユーロ圏諸国によるギリシャへの金融支援交渉がまとまらず、ギリシャ政府が債務を返済できなくなる可能性が高まり、日経平均株価は大幅安となった。一時600円を超える下落場面もあった。急激な円高や中国株の下落も弱材料となった。


第20回 『おしえて陳さん』 
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