7月7日(火)
【7月6日の海外相場および市況】
ny0706

*連休明け6日のNY金は、4日ぶりに反発。RSI(14日)=45.6%。5日に行われたギリシャの国民投票では、財政緊縮策に対する反対が決定され、今後のギリシャと債権団の交渉が難航するとの思惑が強まった。これに伴い、リスク回避の金買いが入った。しかし、ドル買い・ユーロ売りが進み、ドル建て金は割高感に圧迫された。CFTC建玉6月30日時点:ファンドの金買い越しは6万7155枚(前週比-2万7959枚)と買い越し幅は減少。総取組高は44万2301枚と前週より1万1323枚増加。ファンドは買いを減らし、売りを増やしている。

*連休明け6日のNY白金は続落。RSI(14日)=38.0%。CFTC建玉6月30日時点:ファンドの白金買い越しは2万1295枚(前週比+1813枚)と買い越し幅は増加。総取組高は7万7670枚と前週より6451枚減少。ファンドは買い、売りを共に減らしている。

*連休明け6日のNY原油は急落。RSI(14日)=29.0%。5日に行われたギリシャの国民投票では財政緊縮策反対が決定され、同国のユーロ圏離脱懸念が強まった。欧州内外への混乱波及に伴うエネルギー需要減退が警戒された。イラン核問題をめぐる欧米諸国との協議が最終局面を迎え、イラン原油が市場に出回るとの思惑も弱材料になった。米国内の在庫増加や石油掘削リグ稼動数がプラスに転じたとの週間報告もあって、売りが相次いだ。北海ブレント原油も大幅安となり、4月半ば以来の60ドル割れとなった。CFTC建玉6月30日時点:ファンドの原油買い越しは32万8179枚(前週比+746枚)と買い越し幅は微増。総取組高は167万0091枚と前週より2万0066枚増加。ファンドは買い、売りを共に増やしている。

*連休明け6日のシカゴトウモロコシは、商品相場が総じて下落したため、利益確定売りが出て反落。RSI(14日)=80.98%。天気予報によると、今週は米中西部の一部で雨が降り、一部では大雨の可能性もあって、生育や収穫の妨げになる見通し。CFTC建玉6月30日時点:ファンドはトウモロコシを買い越しに転じた。買い越しは11万0569枚(前週比+15万6882枚)。総取組高は130万8355枚と前週より11万8650枚減少。ファンドは買いを増やし、売りを減らしている。

*連休明け6日のシカゴ大豆は、利食い売りや原油安を受けて下落。RSI(14日)=63.5%。週末にかけて米中西部でほぼ乾燥した天候となり、穀物の生育にとってより良い天候になるとの予報も弱材料となった。CFTC建玉6月30日時点:ファンドの大豆買い越しは8万0116枚(前週比+4万9898枚)と買い越し幅は大幅増加。総取組高は66万5965枚と前週より3万5573枚減少。ファンドは買いを増やし、売りを大幅に減らしている。

*連休明け6日のNY外国為替市場のドル円相場は上昇。前日5日に行われたギリシャ国民投票で財政緊縮策反対が決定したことから、欧州の政治や経済が混乱するとの見方が台頭し、リスク回避姿勢が強まって、安全資産としての円が買われた。米サプライ管理協会(ISM)が発表した6月の米非製造業景況指数は56.0と、市場予想の56.2をやや下回ったが、ほぼ市場予想通りとみなされ、相場の反応は一時的だった。ユーロは海外市場で対円、対ドルともに売り込まれたものの、NY市場に入ってからは買い戻された。

*連休明け6日のNYダウは続落。ギリシャが5日実施した国民投票では、財政緊縮策反対が決定され、ギリシャのデフォルト懸念からリスク資産である株式相場には売り圧力が強まった。ただ、ギリシャのチプラス首相が7日のユーロ圏首脳会議に新提案を示す方針を表明したほか、バルファキス財務相の更迭が伝わると、ギリシャとEUとの交渉余地は残されているとの見方から、下げ幅は圧縮した。市場は、欧州中央銀行(ECB)保有のギリシャ国債の償還期限である20日に注目している。償還できなければ、ユーロ圏離脱につながる公算が高い。


【本日の主な経済指標およびイベント】
13:30 (豪) RBAキャッシュターゲット 2.00%
15:00 (独) 5月鉱工業生産 [前月比] +0.9% +0.1%
17:30 (英) 5月鉱工業生産 [前月比] +0.4% -0.2%
21:30 (米) 5月貿易収支 -409.0億USD -427.0億USD 

*数値は順に、前回(改定値)、予想、結果。


第21回 『おしえて陳さん』 
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