【7月23日 国内市況と終値】
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*金は5日ぶりに反発。円安とNY金時間外の反発を受けて買い戻された。RSI(14日)=25.4%。ほぼ10年ぶりとなる米国の利上げ観測が高まっていることで、金投資への旨味が薄れている。世界最大の金上場投資信託(ETF)のSPDRゴールド・シェアーズの金保有量は2008年以来最も少ない保有量となり、ピークだった2012年の約半分に減少した。白金も円安とNY白金時間外の反発を受けて6日ぶりに反発。RSI(14日)=32.2%。

*中東産原油は5日続落。22日の欧米原油相場が米原油在庫増やドル高を背景に下落したが、それを受けて売りが優勢となった。RSI(14日)=35.9%。原油相場に追随して製品も総じて続落。ガソリンのRSI(14日)=33.7%。灯油のRSI(14日)=33.5%。昨日のNY原油は、終値としては約3カ月半ぶりに50ドルを割り込んだ。需給緩和懸念が弱材料視されている。しかし、石油輸出国機構(OPEC)関係者から生産調整の必要性を示唆するような発言は出ていない。このため、原油相場のレンジは切り下がるとの見方が強まっている。

*ゴムは反発。円安や来週の納会を意識して買い戻された。ただ、上海ゴム相場は軟調に推移しており、合成ゴムの原料である原
油相場が50ドルを割り込んでいることが弱材料視されている。RSI(14日)=47.8%。

*トウモロコシは小安い。22日のシカゴトウモロコシは、米中西部の天候改善を受けて下落したが、為替が円安のため、東京市場の下げ幅は小さかった。20日発表のクロップ・ブログレスで開花率は50%を超えていたが、米海洋大気局(NOAA)が22日発表した6~10日予報によると、これまで雨がちだった米中西部東側の降雨量は少なめ、やや乾燥気味だった西側の降雨量が多めになっており、受粉期は無事に通過できるとの見方が強まっている。RSI(14日)=50.6%。一般大豆も米国産地の天候改善を受けて軟調。RSI(14日)=48.3%。

*東京外国為替市場のドル円相場は、特に材料もなく124円台前半で小動き。

*日経平均株価は小幅反発。為替の円安や中国上海株の堅調な動きが強材料となったが、株価先物市場に海外投資ファンドの大口売りが出たため、上値を抑えられた。

第23回 『おしえて陳さん』 
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