7月28日(火)
【7月27日の海外相場および市況】
ny0727
*週明け27日のNY金は反発。世界的な株安から、リスク回避姿勢が強まり、安全資産として金が買われた。ただ、米連邦準備制度理事会(FRB)が年内にも利上げに踏み切るとの観測から上値は重い。28、29日には、米連邦公開市場委員会(FOMC)が開催されるため、次第に様子見となった。RSI(14日)=28.3%。白金は反発。RSI(14日)=28.3%。

*週明け27日のNY原油は4日続落した。米石油サービス会社ベーカー・ヒューズが24日公表した報告によると、国内の石油掘削リグ稼動数は前週から21基増加し、生産拡大の動きと見られ弱材料視された。中国株式市場が8%超急落し、世界最大のエネルギー消費国である同国の景気が後退し、需要が落ち込むとの懸念も強まった。ただ、ドル安が進んだため、下げ幅は抑えられたようだ。RSI(14日)=23.5%。北海ブレント原油も続落し、3月半ば以来の安値となる52.90ドルまで下げた。

*週明け27日のシカゴトウモロコシは、天候改善を受けたファンドの売りに約5%安となった。RSI(14日)=35.3%。シカゴ大豆も天候の改善を受けたファンドの売りに続落。RSI(14日)=32.3%。

*週明け27日のNY外国為替市場のドル円相場は、123円台前半に下落した。中国株が大幅安となったことで欧米株価も下落し、リスク回避姿勢から、安全資産としての円買いが強まった。リスク回避の動きは米国債買いにもつながった。そのため。米長期金利が低下しドル売り・円買いが後押しされた。ただ、翌28日から開かれる米連邦公開市場委員会(FOMC)を前に様子見姿勢も強く、値動きは限定的だった。ユーロは対円、対ドルともに上昇。株安をきっかけに投資家らがユーロ・ドルのポジション解消に動いたことが支援材料になった。7月の独IFO景況感指数が3カ月ぶりに上昇したこともユーロ相場を下支えした。

*週明け27日のNY株式相場は、中国株の下落を受けて5日続落した。27日の上海株式市場は急落し、上海総合指数は前週末比8.48%安となった。政府の株価対策で、一時的に持ち直していてが、早くも腰折れとなった。NYダウもこれに連れて下落した。原油安、ドル高、中国株の3つのリスクが意識され、相場回復には時間がかかると見られている。


【本日の主な経済指標およびイベント】
17:30 (英) 第2四半期GDP・速報値 [前期比] +0.4% +0.7%
      (英) 第2四半期GDP・速報値 [前年比] +2.9% +2.6%
22:00 (米) 5月S&P/ケース・シラー住宅価格指数 [前年比] +4.91% +5.60%
23:00 (米) 7月消費者信頼感指数 101.4 100.0
23:00 (米) 7月リッチモンド連銀製造業指数 6 7 

*数値は順に、前回(改定値)、予想、結果。

第24回 『おしえて陳さん』 
http://www.sunward-t.co.jp/movies/oshiete/