【金相場、1200ドルはあるか?】

19日に7月の米連邦公開市場委員会(FOMC)議事録が公表されたが、一部の委員が、利上げになお慎重な姿勢を見せていることが判明した。

昨日発表された前週までの新規失業保険申請件数は市場予想を上回り、4週連続の増加となった。コンファレンス・ボード発表の7月の景気先行指数は上昇するとの市場予想に反し5カ月ぶりに低下した。8月の米フィラデルフィア連銀製造業景況指数は予想を上回り、米不動産業者協会(NAR)発表の7月の中古住宅販売件数は2007年2月以来の高水準となった。

経済指標は強弱入り混じる状況となって、市場は利上げを正当化できるだけの力強さが米経済に備わっていないと懸念している。そのため、NY株式相場は大幅続落し、終値は2014年10月29日以来、約10カ月ぶりに1万7000ドルの大台を割った。

利上げの後ずれは、株式市場には強材料となると思われたが、人民元切り下げや中国上海株の大幅安(前日比3.4%安)により、同国の景気減速が世界経済に与える悪影響が懸念されている。中国経済の減速懸念により商品市況が悪化し、資源安により新興国経済も落ち込んでいる。それは回りまわって米国の景気回復を妨げる要因になるだろう。

リスク回避姿勢の強まりからNY金は、年初来安値1078.6ドル(7月24日)から昨日の終値1153.0ドルまで7%近く上昇した。このまま1200ドルにトライするだろうか。

日足を見ると、一目均衡表の雲の下限に近付いている。また、年初来高値の1303.5ドル(1月21日)を起点とする下落トレンドライン(現時点でおよそ1166ドル)に接近している。年初来高値1303.5ドルと年初来安値1078.6ドルにフィボナッチリトレースメントを当てはめると、安値から0.38倍戻し=1164ドル、0.5倍(半値)戻し=1191ドルとなる。

テクニカル上の上値抵抗線となるポイントに接近している、過去のパターンから見ると、RSI(14日)が70%を超えると、天井圏を形成している場合が多い。

9月4日には8月の米雇用統計が発表されることを考えると、時間的には、その前にピークを迎える可能性があるが、価格的には1190~1200ドルの可能性もありそうだ。

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