【9月利上げはない?】
現在の金融市場の最大の関心事は、米国が9月16、17日の米連邦公開市場委員会(FOMC)で利上げをするか、しないのかという事だろう。

8月26日、ニューヨーク連銀のダドリー総裁は、中国発の世界的な株安を受けて、利上げを実施する論拠は数週間前に比べてやや弱くなっていると述べた。もっとも、9月のFOMCまでに、正常化の論拠が強まる可能性もあるとも付け加えており、9月利上げを否定したわけでもなかった。

8月27日~29日に開催されたワイオミング州ジャクソンホールでのシンポジウムで、フィッシャー副議長は、米テレビとのインタビューで、金融市場の不安定さにもかかわらず、9月の利上げ実施について結論を出すのは時期尚早であり、引き続き状況がどのように展開していくかを見極めていると発言した。一方で、利上げ実施に向けた論拠が圧倒的となるまで待っていては遅過ぎるとの見解も示した。なお、イエレン議長は、欠席している。

4日には8月の米雇用統計が発表される。2日時点での予想は、非農業部門就業者数が22.0万人(前回21.5万人)、失業率が5.2%(前回5.3%)。これに沿った数字で、平均時給が前月に引き続き上昇していれば、9月利上げへの見通しが強まりそうだ。

その場合、ドル買い・円売りが強まる可能性がある。

ドル円の日足チャートを見ると、一目均衡表は三役逆転しており、下落基調入りを示している。
主要な移動平均線である50日線、100日線、200日線をすべて下回っており、上昇基調にヒビが入った状態だ。

8月24日には116円14銭まで急落したが、長大下ヒゲを引いて反発に転じ、200日移動平均線を上回り、8月31日には121円68銭まで上昇した。しかし、昨日は大陰線を引いて、再び200日移動平均線を割り込み、戻り売りに遭っている。

上昇相場が崩れかけ、ドル円の状況は、9月の利上げはない、と言っているようだ。仮にあったとしても、相場には織り込まれており、ドル円相場を押し上げる力には欠けるだろう。

つまり、6月5日につけた年初来高値125円85銭を上回るのは困難で、上回る事があるとしたら、かなり先の事になるだろう。

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