9月7日(月)
【9月4日の海外相場および市況】
ny0904

*週末4日に発表された8月の米雇用統計は、非農業部門修行者数が前月比17万3000人増となり、市場予想の21万7000人増を下回った。ただし、7月と6月の非農業部門雇用者数の伸びは上方修正され、この2カ月間の上方修正幅は合計で4万4000人増となった。 失業率 は5.1%と、2008年4月以来の水準に低下した。8月の平均時給は、前月比0.3%増。前年比では2.2%増となった。

*週末4日のNY金は3日続落。8月の雇用統計によると、非農業部門就業者数の増加幅は17.3万人と前月の24.5万人(改定値)から大幅に鈍化し、市場予想の21.8万人も下回る水準にとどまった。ただ、失業率が5.1%と7年4カ月ぶりの低水準となったほか、平均時給などは小幅上昇した。雇用統計の発表直後は、ドル安・ユーロ高が加速したため、ドル建て金は割安感から買われ、一時1133.00ドル付近まで反発した。ただ、ドルが反発に転じると、金は反落に転じた。雇用統計の内容が米連邦準備制度理事会(FRB)による9月の利上げが見送られるほどの内容ではないとの見方が強まったことが背景にある。RSI(14日)=47.1%。CFTC建玉9月1日時点:ファンドの金買い越しは7万2685枚(前週比+19524枚)と買い越し幅は増加。総取組高は41万0274枚と前週比2万1880枚の減少。ファンドは買い、売りを共に減らしている。

*週末4日のNY白金は株安を受けて続落し、、8月26日(980.20ドル)以来約1週間半ぶりに、1000ドルの大台を割り込んだ。RSI(14日)=46.1%。CFTC建玉9月1日時点:ファンドの白金買い越しは2万4583枚(前週比+1292枚)と買い越し幅は増加。総取組高は6万9973枚と前週比4176枚の減少。ファンドは買い、売り共に減らしている。

*週末4日のNY原油は3日ぶりに反落。8月の雇用統計は、景気動向を反映する非農業部門の就業者数が前月比17.3万人増となり、前月改定値の24.5万人増から、大きく伸びが鈍化した。ただ、6月、7月分が上方修正されたほか、失業率は0.2%低下の5.1%となった。9月利上げ見通しの高まりから、NYダウが下落したため、原油相場にも売りが強まった。米石油サービス会社ベーカー・ヒューズが公表した統計によると、最新週の米国内の石油掘削リグ稼働数は前週比13基減と、7週間ぶりの減少となった。稼働リグの増加ペースは前週までに徐々に落ちていたため、減少はある程度市場に織り込まれていたこともあり、強材料としては弱く、買いは一時的だった。北海ブレント原油も、欧州株価の下落を受けて安い。RSI(14日)=52.7%。CFTC建玉9月1日時点:ファンドの原油買い越しは22万0342枚(前週比+4779枚)と買い越し幅は増加。総取組高は168万8806枚と前週比1万1655枚の減少。ファンドは買い、売りを共に増やしている。

*週末4日のシカゴトウモロコシは小反発。秋の収穫に先立ち、トウモロコシと小麦の供給がすでに世界的にだぶついていることが弱材料。RSI(14日)=36..0%。CFTC建玉9月1日時点:ファンドのトウモロコシ買い越しは14万8217枚(前週比-3243枚)と買い越し幅は減少。総取組高は121万2362枚と前週比8万4380枚の減少。ファンドは買い、売り共に減らしている。

*週末4日のシカゴ大豆は、中国需要の懸念強く、4日続落。RSI(14日)=35.4%。CFTC建玉9月1日時点:ファンドの大豆買い越しは3万0716枚(前週比-1万6195枚)と買い越し幅は減少。総取組高は65万6453枚と前週比546枚の減少。ファンドは買い、売りを共に増やしている。

*週末4日のNY外国為替市場のドル円相場は、119円台前半に上昇して引けた。8月の米雇用統計は、非農業部門就業者数が17.3万人増と市場予想の21.8万人増を大幅に下回った。ただ、過去2カ月分が上方修正され、失業率5.1%と前回よりも2%低下した。強弱まちまちの内容を受けてドル円相場は118円60銭台に急落した後、119円60銭台まで急反発するなど乱高下した。結局、NYダウの下落を受けて、リスク回避の円買いが優勢となって、119円台前半で引けた。

*週末4日のNYダウは、8月の米雇用統計を受けて、米国が9月にも利上げに踏み切るとの観測が高まり、3日ぶりに下落した。8月の米雇用統計は、非農業部門就業者数が市場予想に達しなかった。一方、失業率は5.1%に低下し、賃金も上昇するなど雇用状況の改善も示された。市場は、米連邦準備制度理事会(FRB)が9月に、利上げを実施する可能性があると受け止められた。

【本日の主な経済指標およびイベント】
*NY休場(レイバーデー)
14:00 (日) 7月景気動向指数・速報 [先行CI指数] 106.5 104.9
      (日) 7月景気動向指数・速報 [一致CI指数] 112.3 112.2
15:00 (独) 7月鉱工業生産 [前月比] -1.4% +1.1%

*数値は順に、前回(改定値)、予想、結果。


第30回 『おしえて陳さん』 
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