【9月7日 国内市況と終値】
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*7日の東京金は小安い。安値から大幅に引き戻して引けた。RSI(14日)=36.7%。NY金時間外は1120ドルを挟んで保ち合い。先週末4日に発表された8月の米雇用統計は強弱が入り交じる内容で、9月の米連邦公開市場委員会(FOMC)での利上げに対する見方が定まっていないことが背景にある。連休明けの中国株式市場は、上海株が小幅安で始まったが、大きく下げず、市場には安心感が広がったようで、日経平均株価もプラスで引けた。そのため、金にはリスクオフの買いが入りにくかったようだ。なお、トルコで開催されたG20では、中国人民銀行(中央銀行)の周小川総裁が、株価バブル崩壊を認める一方、「断崖を転げ落ちるような暴落を回避できた」と述べ、株価調整もほぼ済んだとの見方を示した。白金は下落。一時3758円まで下落したものの、終値は3800円台に戻した。RSI(14日)=40.0%。

*7日の中東産原油は下落。先週末4日のNY原油は、米株価の下落が弱材料視され反落した。東京市場もこれを受けて売りが優勢となった。RSI(14日)=47.1%。米石油サービス会社ベーカー・ヒューズが4日発表した統計によれば、石油掘削リグ稼働数は前週比13基減の662基となり、7週ぶりのマイナスになったが、今回は、強材料視されなかった。中国株の動向が現在の最大の関心事のようだ。石油製品も原油安を受けて下落。ガソリンのRSI(14日)=48.7%。灯油のRSI(14日)=48.3%。

*7日のゴムは、上海ゴム高を受けて反発。RSI(14日)=30.3%。需給緩和で先安観測は根強いが、チャート分析上、オシレーター系指標に売られ過ぎ感が出ている上、価格低迷が続けば、ゴムの生産者の採集意欲が後退し、減産につながることも予想されるため、突っ込み売りは警戒されているようだ。

*7日のトウモロコシは反発。シカゴ時間外の上昇を受けて買戻しが入った。RSI(14日)=37.6%。大豆は下落。RSI(14日)=27.2%。トウモロコシ、大豆共に、ハーベストプレッシャー(収穫時のつなぎ売り)で、軟調な時期を迎えるが、既に安値圏にあることや、中国の成約が遅れていること、エルニーニョ現象による南米の生産不安から、大きく下げる展開にはならないとの見方が強まっている。

*7日の東京外国為替市場のドル円相場は、119円台前半で保ち合い。朝方、日経平均株価が一時300円超下落したことで、一時118円80銭まで下落したが、株価が反発に転じると、ドル円も119円60銭近くまで上伸した。その後、株価が上値を削ると、ドル円も軟化した。

*7日の日経平均株価は小反発。先週末に発表された8月の米雇用統計を受けて、9月利上げ見通しから、NYダウが下落して引けたことから、本日の日経平均株価も売りが先行した。しかし、売りが一段落した後、買い戻されて反発に転じた。日経平均株価は上下500円を超える大幅な変動となった。


第30回 『おしえて陳さん』 
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