【9月28日 国内市況と終値】
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*28日の金は反落。前週末25日に発表された4~6月期の米実質GDP(国内総生産)確定値は、季節調整済み年率換算で前期比3.9%増となり、8月末発表の改定値(3.7%増)から上方修正された。市場予想も上回り、年内利上げの観測が一段と強まったため、NY金には売りが強まった。もっとも、NY金はFOMC後の上昇に比べると、前週末の下げ幅は限定的で、1140ドル台は維持した。中国や世界の株式市場への不安感が根強いことが背景にあるようだ。RSI(14日)=55.9%。白金は反落。RSI(14日)=37.2%。パラジウムは続伸。引き続き、フォルクスワーゲン(VW)の排ガス不正問題を受けて、ディーゼル車からガソリン車への需要シフトが進むとの思惑に支えられた。一時2630円と、7月16日以来約2カ月半ぶりの高値を付けた。

*28日の中東産原油は反落。為替がやや円高で推移し、日経平均株価の下落が圧迫材料となり、下げ幅を広げた。RSI(14日)=44.8%。米国の石油掘削リグ稼働数は前週比4基減の640基と、4週連続のマイナスとなった。掘削リグ稼働数の減少は将来的な原油生産の削減につながるが、25日の欧米原油相場には、さほど強材料にはならなかった。石油輸出国機構(OPEC)の原油生産の高止まりなど世界的な供給過剰への懸念が強いようだ。石油製品も原油に追随して反落。ガソリンのRSI(14日)=49.4%。灯油のRSI(14日)=42.2%。

*28日のゴムは続伸。8月下旬からは165~180円のレンジが形成されている。今週は、中国市場が国慶節で10月1~7日まで休場となるため、東京市場も後半は動きがとりにくくなる見通し。中国では1日に9月の製造業PMIが発表される。RSI(14日)=43.6%。

*28日のトウモロコシは一般大豆に連れて上伸。RSI(14日)=55.0%。一般大豆は急反発。中国の買い付けにより、米国産大豆の輸出見通しが改善し、前週末のシカゴ大豆相場が上伸したことを眺めて、買いが入った。RSI(14日)=44.3%。

*28日の東京外国為替市場のドル円相場は、日経平均株価の下落を受けて120円台前半で推移した。

*28日の日経平均株価は、利益確定売りを受けて反落。10月1日に日銀短観、2日には9月の米雇用統計といった重要指標が発表されるため、当面の利益を確定させようとの動きが強まった。


*第33回 『おしえて陳さん』 
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