12月10日(木)
【12月9日の海外相場および市況】
ny1209

*9日のNY金は小幅続伸。為替市場では、ドル安・ユーロ高が進行し、ドル建て金に割安感が強まって金が買われた。ただ、原油安に伴うデフレ圧力への懸念に加え、来週15、16両日に開かれる米連邦公開市場委員会(FOMC)では利上げが決定される公算が大きいとの観測から、上値は重かった。RSI(14日)=45.2%。NY白金はドル安を受けて反発。RSI(14日)=45.7%。

*9日のNY原油は4日続落。米エネルギー情報局(EIA)が公表した週報は、原油在庫が360万バレル減と市場予想の30万バレル増に反して大幅な取り崩しとなり、相場は上昇した。しかし、その後はヒーティングオイルの下落を受けて急落に転じた。米原油在庫は市場予想に反して減少したが、ディーゼルを含むディスティレート(留出油)の在庫増加幅が予想の2倍となったことが弱材料視された。ただ、ドルが対ユーロで下落したため、下値は限られた。RSI(14日)=30.3%。北海ブレント原油も続落し、一時約7年ぶりの安値となる39.57ドルまで下げた。

*9日のシカゴトウモロコシは小幅高。米農務省が発表した12月の穀物需給報告では、米国産トウモロコシの輸出予想が下方修正される一方、エタノール、食品、種子、産業用需要予想が引き上げられた。期末在庫予想は、市場予想をやや上回った。RSI(14日)=51.5%。シカゴ大豆は横ばい。ドル安を受けた買いと、潤沢な供給を受けた売りが相殺した。米農務省が発表した12月の穀物需給報告は、前回とほぼ変わらずの内容で材料視されなかった。RSI(14日)=49.0%。

*9日に発表された米農務省の12月需給報告では、2015~16年度の米国産トウモロコシの期末在庫予測を17億8500万ブッシェルと、前月の17億6000万ブッシェルから上方修正した。市場予想の17億6800万ブッシェルも上回った。また、供給面は前月の予測を全て据え置かれた。需要面では、エタノール向けを2500万ブッシェル上方修正する一方、輸出を5000万ブッシェル下方修正した。この結果、期末在庫は2500万ブッシェル上方修正された。米大豆の期末在庫は4億6500万ブッシェルと、前月から据え置かれたが、市場予想の4億6200万ブッシェルは上回った。

*9日のNY外国為替市場のドル円相場は、121円台前半に下落した。121円台は11月上旬以来約1カ月ぶりのことで、一時121円08銭の安値をつけた。来週15、16日の米連邦公開市場委員会(FOMC)では利上げが見込まれているが、利益確定のドル売りが出ているようだ。

*9日のNYダウは、原油相場の下落を受けて3日続落となった。

【本日の主な経済指標およびイベント】
5:00 (NZ) RBNZオフィシャル・キャッシュレート 2.75% -- 2.50%
08:50 (日) 10-12月期景況判断BSI・大企業全産業 9.6
08:50 (日) 10-12月期景況判断BSI・大企業製造業 11.0
09:01 (英) 11月RICS住宅価格 +49% +48%
09:30 (豪) 11月就業者数 +5.86万人(+5.83万人) -1.00万人
09:30 (豪) 11月失業率 5.9% 6.0%
17:00 (トルコ) 7-9月期GDP (前年比) +3.8% +2.7%
17:30 (スイス) スイス中銀政策金利発表 -0.75%
18:30 (英) 10月貿易収支 -93.51億GBP -97.00億GBP 
21:00 (英) BOE政策金利発表 0.50%
21:00 (英) BOE議事録
22:30 (米) 新規失業保険申請件数 26.9万件 27.0万件 
22:30 (米) 11月輸入物価指数 (前月比) -0.5% -0.8%
 
*数値は順に、前回(改定値)、予想、結果。

第43回 『おしえて陳さん』 
http://www.sunward-t.co.jp/movies/oshiete/