【1月7日(木) 国内市況と終値】
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*7日の金は反発。6日のNY金は中国経済の減速や朝鮮半島の緊張の高まりを背景に上伸したことから、買いが優勢となった。NY金時間外は、中国経済の先行き懸念、中東情勢の緊迫化に加え、北朝鮮の水爆実験実施を受けて、リスク回避姿勢が継続し、2015年11月6日以来およそ2カ月ぶりに1100ドル台に乗せた。特に、2日に渡って、中国人民銀行が人民元の基準値を元安・ドル高方向に設定したため、元安に誘導しなければならないほど中国経済が悪化しているとの観測が浮上し、世界的な株安を誘因した。白金は円高と株安を受けて続落。

*7日の中東産原油は3日続落。先限は一時2万4550円と2009年2月19日以来、約7年ぶりの安値を付けた。日経平均株価や中国株の下落を眺めて下げ幅が拡大し、CBが発動された。石油製品も原油になびき大幅続落。NY原油は、米国の石油製品在庫の増大や中国経済の先行き不安により、一時32.50ドル台まで下落した。

*7日のゴムは小幅反発。原油相場の下落や世界的な株安を背景に売りが優勢となった。が、引けには利益確定から買い戻された。ただ、中国が人民元を2日間に渡って、元安基準に設定したことで、ゴムの最大消費国である同国の需要が期待できそうにないため、戻りは限定的と見られている。東京市場は、当限と先限の順ザヤ幅が15円程度開いており、サヤ滑りが懸念される。

*7日のトウモロコシは反落。円高とシカゴ相場の下落を受けて売りが優勢となった。一般大豆は軟調。

*7日の東京外国為替市場のドル円相場は、一時117円70銭台まで下落し、引けにかけては118円に接近した。中国人民元が前日に続いて安値で設定されたことを受けて、リスク回避の円買いが強まり、118円70銭台から一気に117円70銭台まで急落した。日経平均株価が下げ幅を広げたため、ドル円の戻りも鈍かった。

*7日の日経平均株価は4日続落し、終値は1万7700円台となり、約3カ月ぶりの安値となった。サウジアラビアとイランの外交関係断絶に続き、中国株式市場の混乱、北朝鮮の核実験、原油安や円高進行による輸出企業の収益減少が懸念され、買い材料が見出しにくい状況にある。加えて、暖冬で内需の落ち込みも懸念されているという。

*第46回 『おしえて陳さん』 
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