1月8日(金)
【1月7日の海外相場および市況】
ny0107

*7日のNY金は大幅続伸し、約2カ月ぶりの高値水準となった。この日も人民元安が継続し、中国株式市場は取引開始後、わずか30分で取引が停止された。市場のリスク回避姿勢が強まり世界的な株安が継続したため、安全資産である金は買われた。白金も金に連れて反発。
*7日のNY原油は、中国経済の先行き不安や払拭されない供給過剰感を背景に4日続落した。人民元の下落や中国株式市場の取引停止を受けて、世界的に株安が継続した。中国経済の減速に伴い同国のエネルギー需要が減退するとの懸念が強まった。NY原油は一時32.10ドルと、およそ12年ぶりの安値を付けた。下げ過ぎ感から買い戻され、一時34ドル台を回復したものの、供給過剰懸念は強く、再び売りが優勢になった。

*7日のシカゴトウモロコシは小幅安。小麦相場の上昇を受けて安値からは値を戻した。週間輸出成約高によると、2015~16年度の米国産トウモロコシの純成約量は25万2900トンと、市場予想レンジ(40万~60万トン)を下回った。シカゴ大豆は小反落。週間輸出成約高によると、2015~16年度の米国産大豆の週間純成約量は63万8700トンと、市場予想レンジ(40万~70万トン)内だった。

*7日のNY外国為替市場のドル円相場は、117円台後半に下落した。7日の上海株式市場では、中国経済や人民元安への懸念で寄り付き直後から急落し、開始から30分で取引停止となった。中国株安に連動して日本、欧州、米国の株式市場も下落となったことを受けて、リスク回避の円買いが継続した。ただ、上海証券取引所などが相場の急変時に取引を止めるサーキットブレーカー制度を停止すると発表すると、118円台前半まで反発する場面もあった。しかし、制度停止で中国株安に歯止めがかかるかどうかも不明との見方から、再び円買い・ドル売りが強まった。NY原油がおよそ12年ぶりの安値を付けたことも円買い要因となった。

*7日のNYダウは、上海株式市場の混乱や原油安を背景にした世界的な株安が継続し、急落した。7日の上海株式市場は、中国経済や人民元安への懸念で寄り付き直後から急落し、開始から30分で取引停止となった。上海証券取引所などが相場の急変時に取引を止めるサーキットブレーカー制度を停止すると発表したものの、制度停止で中国株安に歯止めがかかるかどうかも疑わしいとの見方から、売りが継続した。NY原油がおよそ12年ぶりの安値をつけたことも弱材料視された。


【8日の主な経済指標およびイベント】
09:30 (豪) 11月小売売上高 (前月比) +0.5% +0.4%
16:00 (独) 11月鉱工業生産 (前月比) +0.2% +0.5% 
16:00 (独) 11月貿易収支 +225億EUR(+223億EUR) +202億EUR
16:00 (独) 11月経常収支 +230億EUR +210億EUR 
22:30 (米) 12月非農業部門雇用者数 +21.1万人 +20.0万人
22:30 (米) 12月失業率 5.0% 5.0%
22:30 (米) 12月平均時給(前月比) +0.2% +0.2%

*9日(土)
10:30 (中) 12月消費者物価指数 (前年比) +1.5% +1.5%
10:30 (中) 12月生産者物価指数 (前年比) -5.9% -5.8% 
*数値は順に、前回(改定値)、予想、結果。

第46回 『おしえて陳さん』 
http://www.sunward-t.co.jp/movies/oshiete/