1月11日(月)
【1月8日の海外相場および市況】
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*週末8日のNY金は6日ぶりに反落。2015年12月の米雇用統計で非農業部門就業者数が29万2000人増と予想以上に伸びたことを受けて売りが強まった。為替市場でドリ買いが強まったため、ドル建て金に割高感が強まったことも弱材料。ただ、インフレ率の低下懸念から、追加利上げペースは緩やかになるとの見方が優勢となり、金は反発に転じた。CFTC建玉1月5日時点:ファンドの金買い越しは2万6560枚(前週比+7458枚)と買い越し幅は増加。総取組高は41万3688枚と前週比1万1808枚の増加。ファンドは買いを増やし、売りを減らしている。

*週末8日のNY白金は金につれて続伸。CFTC建玉1月5日時点:ファンドの白金買い越しは2万3857枚(前週比+514枚)と買い越し幅は増加。総取組高は6万5506枚と前週比1078枚の減少。ファンドは買い、売りを共に減らしている。

*週末8日のNY原油は、世界的な需給緩和観測に押されて5日続落。2015年12月の米国雇用統計は、非農業部門就業者数の伸びが市場予想を大きく上回り、一時は買い戻しが優勢となったが、需給緩和を払拭できるものではなく、戻りは売られた。ゴールドマン・サックスは、この日公表した報告で、需給を均衡させるに十分な生産削減には、さらに相場が下げる必要があるとの見方を示した。CFTC建玉1月5日時点:ファンドの原油買い越しは18万4177枚(前週比-1万2174枚)と買い越し幅は減少。総取組高は170万3201枚と前週比5万4297枚の増加。ファンドは買い、売りを共に増やしている。

*週末8日のシカゴトウモロコシは需給報告を控えて買戻しが入り上伸。CFTC建玉1月5日時点:ファンドのトウモロコシ売り越しは6万1762枚(前週比+2万2188枚)と売り越し幅は増加。総取組高は135万6517枚と前週比3万8703枚の増加。ファンドは買い、売りを共に増やしている。

*週末8日のシカゴ大豆は需給報告を控えた買戻しに上伸。最大の大豆輸入国である中国が、2015~16年度の輸入見通しを8000万トンに上方修正した。CFTC建玉1月5日時点:ファンドの大豆売り越しは7万8915枚(前週比+1万8632枚)と売り越し幅は増加。総取組高は65万8069枚と前週比1万1412枚の増加。ファンドは買い、売りを共に増やしている。

*週末8日のNY外国為替市場のドル円相場は、米雇用統計の改善を受けたドル買いに一時118円台後半に上昇したが、利上げペースは緩慢になるとの見方が優勢になって急落に転じ、117円台前半に下落した。2015年12月の米国雇用統計は、非農業部門就業者数は前月比29万2000人増と市場予想の20万人増を大幅に上回った。堅調な雇用改善ペースを追い風に円安・ドル高が一時的に進行し、ドル円は118円85銭まで急上昇した。しかし、平均時給が前月比で小幅減少したため、インフレ圧力は弱く米国の追加利上げは緩やかなペースになると観測が次第に強まって、ドル売り・円買いに転じた。また、中国株安や人民元の下落が一服したものの、世界経済の先行きが不透明なことから、市場のリスク回避姿勢は強く、円が買われ、117円台前半に下落した。

*週末8日のNYダウは、米国雇用統計が良好にもかかわらず、原油安や中国市場に対する警戒感から3日続落した。2015年12月の米雇用統計では、非農業部門就業者数が前月比29万2000人増と市場予想の20万人増を大きく上回った。しかし、原油相場や中国経済の先行き不透明感、中東や北朝鮮などの地政学的リスクへの懸念が強く、売りが優勢になった。

【11日の主な経済指標およびイベント】
*東京休場(成人の日)
24:00 (米) 12月労働市場情勢指数 (前月比) 0.5 0.0 
*数値は順に、前回(改定値)、予想、結果。

第47回 『おしえて陳さん』 
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