1月25日(月)
【1月22日の海外相場および市況】
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*週末22日のNY金は小幅続落。原油相場が反発し、市場のリスクオフモードが後退したため、安全資産である金には売りが強まった。ただ、中国景気の先行き懸念など不安材料も多く、相場の下値は限定的だった。米民間有力調査会社コンファレンス・ボードが発表した2015年12月の景気先行指数が前月比0.2%低下と、市場予想の0.1%低下を下回ったことも、金相場にとっては支援材料となった。世界最大の金ETF(上場投資信託)「SPDRゴールドシェア」の21日の金保有残高は前日比1.8トン増となり662.09トンとなった。CFTC建玉1月19日時点:ファンドの金買い越しは4万3694枚(前週比-1024枚)と買い越し幅は減少。総取組高は40万8835枚と前週比1万1270枚の増加。ファンドは買いを減らし、売りを増やしている。

*週末22日のNY白金は原油高、株高を受けて続伸。CFTC建玉1月19日時点:ファンドの白金買い越しは2万0283枚(前週比-2281枚)と買い越し幅は減少。総取組高は7万枚と前週比912枚の増加。ファンドは買い、売りを共に増やしている。

*週末22日のNY原油は、日欧による追加金融緩和観測や欧米の寒波予報などが強材料となり、大幅続伸して32ドル台を回復した。21日のドラギ欧州中央銀行(ECB)総裁発言をきっかけに、ECBが3月の理事会で追加金融緩和に動くのではないかとの観測が台頭し、市場は日銀も1月末の金融政策決定会合で追加緩和に踏み切るとの期待を高めた。さらに、週末にかけて米北東部や欧州大陸の一部に寒波が到来するとの予報を受け、ヒーティングオイル(暖房油)需要の増加期待も高まった。北海ブレント原油も大幅上昇し、32ドル台で引けた。CFTC建玉1月19日時点:ファンドの原油買い越しは17万9372枚(前週比+1万5868枚)と買い越し幅は増加。総取組高は168万6382枚と前週比6万9850枚の減少。ファンドは買い、売りを共に減らしている。

*週末22日のシカゴトウモロコシは、輸出回復で1カ月ぶりの高値で引けた。CFTC建玉1月19日時点:ファンドのトウモロコシ売り越しは5万7805枚(前週比-2万5504枚)と売り越し幅は減少。総取組高は139万0878枚と前週比2116枚の増加。ファンドは買い、売りを共に減らしている。

*週末22日のシカゴ大豆は、南米の降雨予報で反落。CFTC建玉1月19日時点:ファンドの大豆売り越しは3万9094枚(前週比-2万6404枚)と売り越し幅は減少。総取組高は66万5786枚と前週比6020枚の減少。ファンドは買いを増やし、売りを減らしている。

*週末22日のNY外国為替市場のドル円相場は、リスク回避姿勢の後退から円は売り戻され、ドル円相場は118円台後半に上昇した。原油相場が反発し、日欧による追加金融緩和観測が広がり、NYダウも上昇したため、ドル買い・円売りが強まった。米不動産業者協会(NAR)が発表した2015年12月の中古住宅販売件数が前月比14.7%増と市場予想の8.9%増を大幅に上回ったことも好感された。

*週末22日のNYダウは、原油相場が大幅続伸したため、リスクオフモードが後退した。また、21日の欧州中央銀行(ECB)理事会後の記者会見で、ドラギ総裁が3月の理事会での追加金融緩和の可能性を示唆したことを受け、日銀も来週28、29日の金融政策決定会合で追加金融緩和に踏み切るとの期待感も出て、相場を押し上げた。

【25日の主な経済指標およびイベント】
08:50 (日) 12月貿易収支 -3797億円(-3813億円) -1170億円
09:30 (豪) 12月NAB企業信頼感 5
18:00 (独) 1月Ifo景況感指数 108.7 108.4 
*数値は順に、前回(改定値)、予想、結果。

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