1月29日(金)
【1月28日の海外相場および市況】
ny0128

*28日のNY金は小幅続落。27日に終了した米連邦公開市場委員会(FOMC)の声明が、ハト派的だったことで、追加利上げのペースが想定よりも緩やかになるとの観測から、時間外相場は10ドル近く急上昇し11200ドルに接近したが、その後は利益確定の売りが出て反落に転じた。ロシアと石油輸出国機構(OPEC)が協調減産に向けて動き出したとの報道からNY原油が大幅高となり、市場のリスク回避姿勢が後退したことも弱材料となった。NY白金も金に連れて反落。

*28日のNY石油は3日続伸。この日、ロシアのエネルギー相が、石油輸出国機構(OPEC)加盟国と非加盟国が2月に閣僚級会合を開催する見通しだと述べたとの報道が伝わった。サウジアラビアは既に、生産量を最大5%ずつ削減する提案を行っている一方、OPEC内でも湾岸諸国の代表が市場安定化に向けてサウジと協力する姿勢を表明した。これを受けて世界的な需給不均衡の解消が進み始めるとの期待が膨らみ、原油相場は買戻しが殺到し、一時34ドル台まで急上昇した。しかし、イランの増産や協調減産に対する懐疑的な見方から上げ幅を削って引けた。

*28日のシカゴトウモロコシは、輸出需要が懸念されて下落。中国がウクライナ産トウモロコシ100万トン超を注文したとの報が弱材料となった。シカゴ大豆も下落。中国が米国産大豆39万5000トンの購入をキャンセルしたことが弱材料視された。

*28日のNY外国為替市場のドル円相場は、原油相場の上昇を受けて市場のリスク回避姿勢が後退し、118円台後半の上昇した。ロシアと石油輸出国機構(OPEC)諸国による協調減産との報道を受けて、NY原油は約3週間ぶりに34ドル台に乗せた。原油相場の回復を受けて、ドル買い・円売りが強まった。また、29日に日銀の金融政策決定会合の結果発表を控え、追加緩和に対する期待もあったようだ。

*28日のNYダウは、原油相場の続伸を受けて反発。石油輸出国機構(OPEC)の盟主サウジアラビアが有力産油国ロ
シアに対し、最大5%の減産を提案したとの報道を受けて、NY原油は一時34ドル台まで急伸した。市場のリスクオフ姿勢が後退し、NYダウは反発した。

【29日の主な経済指標およびイベント】
未定 (日) 日銀金融政策決定会合
08:30 (日) 12月全国消費者物価指数 (前年比) +0.3% +0.2% +0.2%
   (日) 12月全国消費者物価指数 (生鮮食品除く:前年比) +0.1% +0.1% +0.1%
08:30 (日) 1月東京都区部消費者物価指数 (生鮮食品除く:前年比) +0.1% +0.1% -0.1%
08:30 (日) 12月失業率 3.3% 3.3% 3.3%
08:30 (日) 12月有効求人倍率 1.25 1.26 1.27
08:50 (日) 12月鉱工業生産・速報 (前月比) -0.9% -0.3% -1.4%
09:30 (豪) 10-12月期生産者物価指数 (前年比) +1.7%
16:00 (独) 12月小売売上高指数 (前月比) +0.2%(+0.4%) +0.4%
19:00 (EU) 1月消費者物価指数(HICP)・速報 (前年比) +0.2% +0.4%
22:30 (加) 11月GDP (前月比) 0.0% +0.3%
22:30 (米) 10-12月期GDP・速報 (前期比年率) +2.0% +0.8%
22:30 (米) 10-12月期個人消費・速報 (前期比年率) +3.0% +1.8%
22:30 (米) 10-12月期GDPデフレーター・速報 (前期比年率) +1.3% +0.8%
22:30 (米) 10-12月期コアPCEデフレーター・速報 (前期比年率) +1.4% +1.2%
22:30 (米) 10-12月期雇用コスト指数 (前期比) +0.6% +0.6%
23:45 (米) 1月シカゴ購買部協会景気指数 42.9 45.3
24:00 (米) 1月ミシガン大消費者信頼感指数・確報 93.3 93.0 
*数値は順に、前回(改定値)、予想、結果。

第49回 『おしえて陳さん』 
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