【2月29日(月) 国内市況と終値】
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*29日の金は反落。前週末のNY金がドル高を背景に下落し、為替も円高となったことから売りが優勢となった。白金は反発。26、27日に中国・上海で開催された20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議は、金相場にはあまり材料視されなかったようだ。今週は、米国の経済指標が多数発表される。米サプライ管理協会(ISM)米製造業・非製造業景況指数、オートマティック・データ・プロセッシング(ADP)全米雇用報告、週末の3月4日には2月の米雇用統計があるため、指標に一喜一憂する展開になりそうだ。

*29日の中東産原油は反落。週明けのNY原油時間外が堅調に推移していたため、プラス圏に浮上する場面があったが、午後に入り、円高が進行し、NY原油時間外が反落したため、売りが優勢となった。原油安を受け、石油製品も下げた。

*29日のゴムは円高を受けて軟調。ゴム産地では3月から主要生産3カ国による輸出規制がスタートするため、売り込みにくくなりそうだ。

*29日のトウモロコシは円高を受けて続落。一般大豆は堅調。26日の米農産物展望会議(アウトルック・フォーラム)では、2016~17年度の米トウモロコシの需給見通しが、作付面積9000万エーカー(前年度は8800万エーカー)、イールド(エーカー当たり収量)168.0ブッシェル(168.4ブッシェル)、期末在庫19億7700万ブッシェル(18億3700万ブッシェル)と一段の緩和が見込まれた。

*29日の東京外国為替市場のドル円相場は、日経平均株価の反落を受けて円高で推移した。ドル円は早朝、113円70銭前後で推移していた。日経平均株価が堅調に始まり、113円80銭前後に浮上したが、その後は株価の上げ幅が縮小し、マイナスに転じるとドル円も下落基調が強まった。中国上海株の下落もドル円を圧迫した。

*29日の日経平均株価は3日ぶりに反落。前週末に中国・上海で開かれた20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議が通貨安競争回避を確認したにもかかわらず、中国人民銀行(中央銀行)が対ドル基準値を大幅な人民元安に設定したことが嫌気された。人民元安に続いて中国上海株が下落し、円高が進行したことも弱材料視された。


第55回 『おしえて陳さん』 
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