6月28日(火)
【6月27日の海外相場および市況】
ny0627

*週明け27日のNY金は、英国の欧州連合(EU)離脱決定を背景に小幅続伸した。23日の英国民投票でEU離脱が決定し、世界経済の先行き不透明感が強まる中、リスク資産である株式や原油が売られる一方、「質への逃避」から金が買われている。ゴールドマン・サックスは、Brexit(ブレグジット=英国のEU離脱)は米国の金利引き上げ見通しに対して、持続的な影響を及ぼす可能性があるとして、金相場見通しを引き上げた。UBSウェルス・マネジメント・リサーチは、英国民投票を受けた不安や、年内1回の米利上げ予想に基づき、3カ月の金相場予想を1275~1425ドル、1年予想を1275ドルに引き上げた。NY白金は株安を受けて反落。

*週明け27日のNY原油は、英国の欧州連合(EU)離脱決定を受けた世界経済の先行き不透明感の強まりを嫌気して続落した。欧州をはじめ世界景気全体への悪影響が指摘される中、エネルギー需要が減退するのではないかとの警戒感が広がった。為替市場でドル高・ユーロ安基調が続き、ドル建て商品に割高感が生じていることも原油相場の重石となった。

*週明け27日のシカゴトウモロコシはまちまち。小麦安は弱材料視されたが。米国の天候が不透明なことが支援材料となった。トウモロコシの受粉が始まる今週は温暖な気温となる一方で、一部の予報では、7月後半は高温・乾燥状態になる見通し。シカゴ大豆は、天候懸念で3日ぶりに反発。

*週明け27日のNY外国為替市場では、英国の欧州連合(EU)離脱決定を受けて、先行きの不透明感が払拭できないため、安全資産とされる円が買われたものの、政府・日銀による為替介入に対する警戒感もあって102円を挟んで推移した。

*週明け27日のNYダウは、英国の欧州連合(EU)離脱決定で世界経済の先行き不透明感が強まる中、大幅続落し、3カ月半ぶりの安値をつけた。ロンドンに拠点を置く金融機関への影響に懸念が強まっており、クレディ・スイスなどの欧州系のみならず、JPモルガン・チェースやバンク・オブ・アメリカなどの米系金融株が売り込まれた。米格付け会社S&Pグローバル・レーティングが英国債の格付けを最上級の「AAA」から「AA」に2段階引き下げたことも相場の圧迫材料となった。

【本日の主な経済指標およびイベント】
21:30 (米) 1-3月期個人消費・確報 (前期比年率) +1.9% +2.0%
21:30 (米) 1-3月期GDP・確報 (前期比年率) +0.8% +1.0%
21:30 (米) 1-3月期GDPデフレーター・確報 (前期比年率) +0.6% +0.6%
21:30 (米) 1-3月期コアPCEデフレーター・確報 (前期比年率) +2.1% +2.1%
22:00 (米) 4月S&P/ケースシラー住宅価格指数 (前年比) +5.43% +5.41%
23:00 (米) 6月消費者信頼感指数 92.6 93.5 --
23:00 (米) 6月リッチモンド連銀製造業指数 -1 3 
*数値は順に、前回(改定値)、予想、結果。

第71回 『おしえて陳さん』 
http://www.sunward-t.co.jp/movies/oshiete/