8月31日(水)
【8月30日の海外相場および市況】
ny0830

*30日のNY金は3日ぶりに反落し、2カ月ぶりの安値を付けた。フィッシャー米連邦準備制度理事会(FRB)副議長はこの日、テレビのインタビューで、労働市場は「完全雇用に近づいている」と発言。利上げの回数に関しては「経済情勢次第」としながらも、複数回に及ぶ可能性も排除しなかったことから、市場では利上げ期待が高まった。このため、金利を生じない金には売りが優勢となった。また、8月の消費者景気信頼感指数(1985年=100)が101.1と、前月の96.7(改定値)から大幅に上昇したことはドル相場を押し上げ、ドル建て金が割高になったことも嫌気された。

*30日のNY原油は、ドル高・ユーロ安の進行や米原油在庫の増加懸念を背景に続落した。米メキシコ湾の複数の石油・ガス会社が熱帯低気圧の暴風雨に備えて生産を停止したことから、米国内の需給が引き締まるのではないかとの期待感はサポート要因になったが、米国の早期利上げ観測や8月の消費者景気信頼感指数が大幅改善したことから、為替市場ではドル高・ユーロ安が加速し、ドル建て原油の割高感が強まったことで売りが優勢となった。イラン当局者はノルウェーで開かれた業界会議で、同国産油量が年末までに日量400万バレルに達するとの見通しを明らかにした。これは西側諸国に制裁を受ける前の生産水準。引け後に発表された米石油協会(API)の週間在庫統計では、直近1週間の原油在庫は94万2000バレル増と、予想の範囲内だった。

*30日のシカゴトウモロコシは7日続落。米国産トウモロコシの生育状況は良好、在庫が一段と増加するとの観測が強まった。シカゴ大豆も、米国産の豊作見通しが弱材料となり6日続落。

*30日のNY外国為替市場では、米国の早期利上げ観測が強まる中、円売り・ドル買いが加速し、ドル円相場は7月下旬以来約1カ月ぶりに103円台を付けた。フィッシャー米連邦準備制度理事会(FRB)副議長はこの日、テレビのインタビューで、労働市場は「完全雇用に近づいている」と発言。利上げの回数に関しては「経済情勢次第」としながらも、複数回に及ぶ可能性も排除しなかったことから、市場では利上げ期待が高まった。8月の消費者景気信頼感指数(1985年=100)が101.1と、前月の96.7(改定値)から大幅に上昇したこともドル相場には強材料となった。

*30日のNYダウは反落。フィッシャー米連邦準備制度理事会(FRB)副議長はこの日、テレビのインタビューで、労働市場は「完全雇用に近づいている」と発言。利上げの回数に関しては「経済情勢次第」としながらも、複数回に及ぶ可能性も排除しなかった。このため、市場では利上げ期待が高まったが、株式市場では嫌気された。8月の消費者景気信頼感指数(1985年=100)が101.1と、前月の96.7(改定値)から大幅に上昇したことも早期利上げ観測を後押しした。


【本日の主な経済指標およびイベント】
08:01 (英) 8月GfK消費者信頼感 -12 -8 -7
08:50 (日) 7月鉱工業生産・速報 (前月比) +2.3% +0.8% 0.0%
10:00 (NZ) 8月ANZ企業景況感 16.0 -- --
15:00 (独) 7月小売売上高指数(前月比) -0.1% +0.5% --
15:45 (仏) 8月消費者物価指数 (前年比) +0.2% +0.3% --
16:55 (独) 8月失業者数 -0.7万人 -0.4万人 --
16:55 (独) 8月失業率 6.1% 6.1% --
18:00 (EU) 7月失業率 10.1% 10.0% --
18:00 (EU) 8月消費者物価指数(HICP)・速報 (前年比) +0.2% +0.3% --
21:00 (南ア) 7月貿易収支 +125億ZAR +80億ZAR --
21:15 (米) 8月ADP全国雇用者数 +17.9万人 +17.5万人 --
22:45 (米) 8月シカゴ購買部協会景気指数 55.8 54.0 --
23:00 (米) 7月中古住宅販売保留件数指数 (前月比) +0.2% +0.7%
*数値は順に、前回(改定値)、予想、結果。

第80回 『おしえて陳さん』 
http://www.sunward-t.co.jp/movies/oshiete/