9月22日(木)
【9月21日の海外相場および市況】
ny0921

*21日のNY金は3日続伸。取引時間中、米連邦公開市場委員会(FOMC)では利上げが見送られるとの見方が強まったため買いが優勢となった。引け後に公表されたFOMCでは予想通り利上げは見送られた。声明内容はややタカ派的だったが、FOMC参加者による金利見通しで今後の利上げ想定回数が減ったことから、声明発表後に相場は上げ幅を拡大した。また、日銀が金融政策決定会合で、長期金利を0%に誘導する金融政策の追加措置を決定したことも支援材料となった。NY白金はドル安を受けて3日続伸。
*21日のNY原油は、米原油在庫が予想に反して減少したため大幅上昇となった。米エネルギー情報局(EIA)が発表した週間在庫統計は、市場予想の340万バレル増に対し、620万バレルの減少だった。また、米連邦準備制度理事会(FRB)が金利を据え置き、ドルが下落したことや、ノルウェーでストが発生し、北海産原油の生産に懸念が生じたことも支援材料になった。一方、石油輸出国機構(OPEC)は来週、アルジェリアで開く非加盟産油国との非公式会合で生産水準の凍結で合意する見通し。
*21日のシカゴトウモロコシは利食い売りに反落。収穫期を迎え、現物市場では今後、大量の供給が予想されている。シカゴ大豆は利食い売りに反落。
*21日のNY外国為替市場のドル円は大幅に下落し、100円20銭台まで円高が進んだ。日銀が金融政策決定会合で新たな緩和政策を決定したものの、その効果が疑問視された。また、米連邦公開市場委員会(FOMC)では利上げが見送られた。日銀は21日の金融政策決定会合で、金融政策の軸を量的・質的緩和から長短の金利操作にシフトする新たな枠組みを決定した。金利を-0.1%に維持する一方、10年債利回りが0%程度で推移するよう国債買い入れを調整し、デフレ脱却を目指すとした。米国の利上げ見送りは市場の予想通りだった。声明内容は「予想に比べてタカ派的」と見られたが、会合委員による今後3年間の金利見通しが低下したため、ドル買い・円売りが加速した。
*21日のNYダウは続伸。日銀は金融政策決定会合で長期金利を0%に誘導する金融政策の追加措置を決めた。これを受けて、この日はアジア、欧州市場で株価が上昇した。また、米連邦公開市場委員会(FOMC)では利上げが見送られた。さらに、米原油在庫の急減を背景に、NY原油が大幅に上昇したことも強材料になった。

【22日の主な経済指標およびイベント】
*東京休場(秋分の日)
06:00 (NZ) RBNZオフィシャル・キャッシュレート 2.00% -- 2.00%
20:00 (トルコ) トルコ中銀政策金利発表 7.50% -- 7.50%
21:30 (米) 新規失業保険申請件数 26.0万件 26.1万件 25.2万件
22:00 (米) 7月住宅価格指数 (前月比) +0.2%(+0.3%) +0.3% +0.5%
22:20 (南ア) SARB政策金利発表 7.00% -- 7.00%
23:00 (米) 8月中古住宅販売件数 539万件(538万件) 545万件 533万件
          (米) 8月中古住宅販売件数 (前月比) -3.2%(-3.4%) +1.1% -0.9%
*数値は順に、前回(改定値)、予想、結果。

第83回 『おしえて陳さん』 
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