9月26日(月)
【9月23日の海外相場および市況】
ny0923

*週末23日のNY金は、主要な米経済指標の発表もなく利益確定の売りが出て5日ぶりに反落。前日まで4日続伸し、約2週間ぶりの高値を付けていたため、この日は利益確定の売りが出た。ただ、為替市場でドルが対ユーロで売られ、これに伴う割安感から金が買い戻されて下値は限定的だった。また、21日に発表された米連邦公開市場委員会(FOMC)参加者の金利見通しを受けて、利上げペースが従来の想定よりも緩やかになるとの安心感が広がっていることもサポート要因になった。一方、12月に利上げされる可能性があるため、金の上伸は抑えられている。CFTC建玉9月20日時点:ファンドの金買い越しは25万6179枚(前週比-2万9234枚)と買い越し幅は減少。総取組高は55万8791枚と前週比1万6211枚の減少。

*週末23日のNY白金は利益確定売りに5日ぶりに反落。CFTC建玉9月20日時点:ファンドの白金買い越しは3万8302枚(前週比-2753枚)と買い越し幅は減少。総取組高は7万4671枚と前週比1528枚の減少。

*週末23日のNY原油は、アルジェリアで来週開催される石油輸出国機構(OPEC)非公式会合での増産凍結合意は期待薄との見方が強まり大幅反落した。ロイター通信によると、サウジアラビアは今月に入り、イランが年内の生産量を現状のまま据え置くことを条件に、自国の産油量を年初の水準まで削減する提案を行っていたという。しかし、イランの当局者が現行の産油量はまだ制裁解除前の水準の日量400万バレルに達していないとして、この提案を拒否する方針を明らかにした。加えて、サウジ側も来週の会合では合意形成を期待していないとの報が伝わった。さらに、米石油サービス会社ベーカー・ヒューズが発表した米石油掘削リグ稼働数が前週比2基増の計418基に拡大し、米国内の供給過剰感が強まったことも圧迫要因となった。CFTC建玉9月20日時点:ファンドの原油買い越しは27万8873枚(前週比-3万4429枚)と買い越し幅は減少。総取組高は181万1705枚と前週比1万7915枚の減少。

*週末23日のシカゴトウモロコシは、米国の豊作見通しが圧迫要因となり小幅続落。CFTC建玉9月20日時点:ファンドのトウモロコシ売り越しは3万5026枚(前週比-1645枚)と売り越し幅は減少。総取組高は129万9946枚と前週比1万6211枚の増加。

*週末23日のシカゴ大豆は豊作見通しを背景に下落し、1週間ぶりの安値水準となった。CFTC建玉9月20日時点:ファンドの大豆買い越しは12万5216枚(前週比+6264枚)と買い越し幅は増加。総取組高は65万0105枚と前週比2万4828枚の増加。

*週末23日のNY外国為替市場のドル円相場は、米国の主要経済指標の発表もなく手掛かり材料が不足し、101円近辺で保ち合いとなった。21日の米連邦公開市場委員会(FOMC)では利上げ見送りが決定され、FOMCメンバーによる金利見通しも引き下げられたことから、市場では利上げペースが従来の想定よりも緩やかになるとの見方が強まった。ただ、今回のFOMCで利上げ見送りに反対票を投じたボストン連銀のローゼングレン総裁がこの日、同連銀のホームページで声明を出し、米景気は過熱する恐れがあるとして「現時点で小幅かつ緩やかに金融政策を引き締めるべきだ」と主張した。これを受けてドル売りの動きが一服し、101円近辺で小動きする展開となった。

*週末23日のNYダウは反落。NY原油価格の急落が嫌気された。来週26~28日の石油輸出国機構(OPEC)とロシアとの非公式会合を控え、増産凍結に向けてサウジアラビアとイランの対立が解消されていないと報じられ、原油相場は大幅安となった。原油の供給過剰の長期化への懸念から、エネルギー関連株が売られた。

【本日の主な経済指標およびイベント】
06:45 (NZ) 8月貿易収支 -4.33億NZD -7.35億NZD --
17:00 (独) 9月Ifo景況感指数 106.2 106.2 --
23:00 (米) 8月新築住宅販売件数 65.4万件 59.7万件 --
   (米) 8月新築住宅販売件数 (前月比) +12.4% -8.8% 
*数値は順に、前回(改定値)、予想、結果。

第84回 『おしえて陳さん』 
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