9月27日(火)
【9月26日の海外相場および市況】
ny0926

*週明け26日のNY金は小反発。為替市場ではこの日ドル売り・ユーロ買いが進行し、ドル建て金は割安感から買われた。ドイツ銀行の経営不安再燃から欧米株が軒並み下落し、リスク回避の金買いも入った。市場の注目はこの日夜のヒラリー・クリントン前国務長官と共和党候補ドナルド・トランプ氏による第一回テレビ討論会に集まっている。トランプ氏の優勢となれば、先行き不透明感から金が買われやすくなる可能性がある。NY白金は続落。

*週明け26日のNY原油は大幅反発。石油輸出国機構(OPEC)はアルジェリアで26~28日に開催される国際エネルギー・フォーラムにおいて、ロシアなど非加盟国を交えて価格安定化に向けた非公式会合を開く。先週末、年初水準での増産凍結を提案するサウジアラビアと制裁解除前の規模に生産を拡大したいイランの対立により、同会合での合意形成は困難との見方が広がり急落した。しかし25日には、アルジェリアのボータルファ・エネルギー相が「何も決めないで会合を終えるつもりはない」と述べたとの報が伝わったことなどから、生産調整に向けて何らかの進展があるかもしれないとの期待感が浮上し、この日は買いが優勢となった。また、米大統領選の民主党候補ヒラリー・クリントン前国務長官と共和党候補ドナルド・トランプ氏による第1回テレビ討論会を今夜に控えて、為替市場でドルが対ユーロで軟化し、ドル建て原油に割安感が生じたことも支援材料となった。なお、OPECの産油量は8月、日量3324万バレルと、歴史的にも高い水準にある。ロシアの生産量は先週、過去最高となる日量1175万バレルを記録した。

*週明け26日のシカゴトウモロコシは大幅続落。米国での降雨量減少で、収穫作業が加速するとの見通しに圧迫された。シカゴ大豆は、雨量減少で収穫加速の見通しから続落。

*週明け26日のNY外国為替市場では、欧米株価の下落を受けてリスク回避の円買い・ドル売りが優勢となり、ドル円相場は100円台前半に下落した。ドイツ銀行の経営不安再燃から欧米株価が下落し、市場のリスク回避姿勢が強まったことから、円買いが強まった。ただこの日は、米大統領選の民主党候補ヒラリー・クリントン前国務長官と共和党候補ドナルド・トランプ氏による第1回テレビ討論会を夜に控えて、次第に値動きも落ち着いた。

*週明け26日のNYダウは続落。ドイツ銀行は住宅ローン担保証券(MBS)の不正取引に絡み、米司法省から巨額の和解金支払いを求められている。この日は独政府が支援の可能性を否定したと報じられ、ドイツ銀が資本増強を余儀なくされるとの観測が浮上。同社株は7%超急落し、欧州市場の主要株価指数も軒並み下落した。NYダウも欧州株安の流れを引き継ぎ、売りが優勢となった。


【本日の主な経済指標およびイベント】
08:50 (日) 日銀金融政策決定会合議事要旨(7月28-29日開催分)
22:00 (米) 7月S&P/ケースシラー住宅価格指数 (前年比) +5.13% +5.10% --
23:00 (米) 9月消費者信頼感指数 101.1 99.0 --
23:00 (米) 9月リッチモンド連銀製造業指数 -11 -2
*数値は順に、前回(改定値)、予想、結果。

第84回 『おしえて陳さん』 
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