10月20日(木)
【10月19日の海外相場および市況】
ny1020

*19日のNY金は3日続伸し、2週間半ぶりの高値をつけた。為替市場でユーロが対ドルで買い戻され、ドル建て金は割安感から買われた。9月の消費者物価指数(CPI)のコア指数が市場予想を下回ったため、年内利上げ観測が若干後退したことも支援材料となったようだ。日足は200日移動平均線を突破し、強気を支援した。NY白金は反落。

*19日のNY原油は続伸し、51ドル台に乗せて1年3カ月ぶりの高値となった。米エネルギー情報局(EIA)が発表した週間在庫統計は、原油在庫が520万バレル減少し、市場予想の270万バレル増加に反して、大幅な取り崩しとなった。また、先週の米国の原油輸入は日量647万バレルと91万2000バレル減少した。輸入は2015年11月以来の低さだった。米国内の供給過剰懸念が後退したことから上昇したが、ガソリン在庫が250万バレル増と市場予想の160万バレル減に反して積み増しとなったことから、次第に上値が重くなった。

*19日のシカゴトウモロコシは反発。エタノール生産の増加と大豆高と原油高が支援要因となった。米エネルギー情報局(EIA)の週間統計によると、先週のエタノール生産高は3万6000バレル増加し、在庫は35万1000バレル減少した。シカゴ大豆は反発。

*19日のNY外国為替市場のドル円は、軟調地合いで推移し103円台半ばで終えた。日銀が10月31日、11月1日の金融政策決定会合で追加金融緩和を見送るとの一部観測報道をきっかけに円買い・ドル売りが強まった。9月の米住宅着工件数は前月比9.0%減の104万7000戸と市場予想を下回った。ただ、先行指標となる住宅着工許可件数が6.3%増の122万5000戸と予想を上回り、強弱まちまちの内容となった。米連邦準備制度理事会(FRB)が発表した12地区連銀景況報告(ベージュブック)によると、米経済は8月下旬から10月初旬にかけて大半地区で「緩慢」ないし「緩やか」に拡大。景気見通しについても前向きだったことから、ドルが買い戻された。しかし、今夜予定される米大統領選の第3回テレビ討論会や20日の欧州中央銀行(ECB)定例理事会を控えて次第に様子見ムードが強まった。

*19日のNYダウは続伸。良好な企業決算や原油高が好感された。


【本日の主な経済指標およびイベント】
09:30 (豪) 9月就業者数 -0.39万人 +1.50万人 --
09:30 (豪) 9月失業率 5.6% 5.7% --
15:00 (独) 9月生産者物価指数 (前年比) -1.6% -1.2% --
17:30 (英) 9月小売売上高 (自動車燃料含む:前月比) -0.2% +0.3% --
20:00 (トルコ) トルコ中銀政策金利発表 7.50% -- --
20:45 (EU) 欧州中銀金融政策発表 0.00% -- --
21:30 (米) 新規失業保険申請件数 24.6万件 25.0万件 --
21:30 (米) 10月フィラデルフィア連銀製造業指数 12.8 5.0 --
23:00 (米) 9月中古住宅販売件数 533万件 535万件 --
   (米) 9月中古住宅販売件数 (前月比) -0.9% +0.4% 
*数値は順に、前回(改定値)、予想、結果。

第87回 『おしえて陳さん』 
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