【東京白金は上値が重いが、金との逆ザヤ拡大は止まったようだ】
*東京白金は、年初来高値3850円と年初来安値3045円の0.62倍押し(3350円)を回復したが、再びこのレベルを下回った。米大統領選で、共和党候補のトランプ氏が勝利したことでドル買いが活発化し、新興国通貨が売り戻された。

白金の最大生産国である南アフリカの通貨ランドは対ドルで下落し、白金相場を押し下げた。トランプ次期政権では、総額5500億ドルのインフラ投資が予定されており、トランプ氏勝利後は、オールドエコノミー関連株が軒並み上昇している。これから連想されることは、資源需要が高まり、資源価格が上昇するということだ。新大統領は2017年1月20日のため、まだ方針も確定していないが、市場は早くも先取りして動きいている。

白金が産業用貴金属という面を考えれば、安値低迷する期間は長くないだろう。南アフリカの白金大手ロンミンは14日、2017年も経費削減のため、採算性の低い鉱山を閉鎖し、生産削減を続けていく方針を示した。同社の2015年10月~2016年9月期の税・利払い前利益(EBIT)は700万ドル、前年度は1億3400万ドルの損失だった。白金の販売量は73万5747トンと、当初計画の70万トンを上回った。ロンミンは、短期的な需要は低迷状態が続くと予想しているが、長期的なファンダメンタルズは強くなると確信していると述べた。東京白金は円安を受けて値固め局面に入るだろう。

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予想レンジ:3150~3350円

*東京市場での白金と金の逆ザヤであるが、2月、6月、10月と4カ月ごとに1000円を超えて反発している。逆ザヤ幅もピークを超えた可能性があり、徐々に逆ザヤ縮小の展開になりそうだ。

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