11月30日(水)
【11月29日の海外相場および市況】
ny1130

*29日のNY金は下落。ドル高・ユーロ安に伴う割高感に圧迫された。7~9月期の米国内総生産(GDP)改定値は前期比3.2%増と、速報値の2.9%増から上方修正されたほか、市場予想の3.0%増も上回った。11月の消費者景気信頼感指数も前月から上昇し、予想も上回った。いずれも年内の利上げを後押しする要因として、金には弱材料となった。NY白金は金に連れて反落。

*29日のNY原油は大幅反落。翌30日に石油輸出国機構(OPEC)総会を控え、減産実施に向けた合意に懐疑的な見方が広がった。OPECは9月末の会合で、加盟国全体の産油量を日量3250万~3300万バレルに制限することで暫定合意。これを前提にすると、30日の総会では日量100万バレル前後の減産枠の割り当てで協調する必要がある。しかし、28日の専門家会合でも、サウジアラビアに次ぐ石油生産大国であるイラクとイランが引き続き減産に後ろ向きで、具体策はまとまらなかった。この日は新たに、イランのザンギャネ石油相がサウジに減産幅の拡大を要求しているとの報も伝わった。OPEC関係者によると、総会向けに用意された文書は10月比で日量120万バレルの減産を提案しているという。ロシアはOPEC総会に参加しないが、総会後にOPEC側と協議する可能性はあるという。

*29日のシカゴトウモロコシは大幅下落。米国の収穫量が史上最高となり、供給過剰が圧迫材料となった。シカゴ大豆は8日ぶりに反落。原油安を受けて利益確定売りが優勢となった。

*29日のNY外国為替市場のドル円は、米国内総生産(GDP)の上方修正を受けて一時113円台前半に上昇したものの、その後は、米長期金利の低下を受けて112円台前半に下落した。7~9月期の実質GDP改定値は前期比3.2%増と、速報値の2.9%増から上方修正されたほか、市場予想の3.0%増も上回った。

*29日のNYダウは反発。7~9月期の米国内総生産(GDP)改定値が、年率換算で前期比3.2%増と速報値の2.9%増から上方修正された。市場予想の3.0%増も上回り、米経済の先行きに対する期待感が広がった。ただ、30日の石油輸出国機構(OPEC)総会や、2日の11月の米雇用統計の発表、4日のイタリアでの憲法改正の是非を問う国民投票など、重要イベントを控え、ダウの上値は重くなった。


【本日の主な経済指標およびイベント】
08:50 (日) 10月鉱工業生産・速報 (前月比) +0.6% 0.0% +0.1%
09:00 (NZ) 11月ANZ企業景況感 24.5 -- --
09:01 (英) 11月GfK消費者信頼感 -3 -4 --
09:30 (豪) 10月住宅建設許可 (前月比) -8.7% +2.0% --
16:00 (独) 10月小売売上高指数 (前月比) -1.4% +1.0% --
17:55 (独) 11月失業者数 -1.3万人 -0.5万人 --
17:55 (独) 11月失業率 6.0% 6.0% --
19:00 (EU) 11月消費者物価指数(HICP)・速報 (前年比) +0.5% +0.6% --
21:00 (南ア) 10月貿易収支 +67億ZAR -43億ZAR --
22:15 (米) 11月ADP全国雇用者数 +14.7万人 +17.0万人 --
22:30 (米) 10月個人所得 (前月比) +0.3% +0.4% --
22:30 (米) 10月個人消費支出 (前月比) +0.5% +0.5% --
22:30 (米) 10月コアPCEデフレーター (前月比) +0.1% +0.1% --
   (米) 10月コアPCEデフレーター (前年比) +1.7% +1.7% --
23:45 (米) 11月シカゴ購買部協会景気指数 50.6 52.5 --
24:00 (米) 10月中古住宅販売保留件数指数 (前月比) +1.5% +0.1% --
28:00 (米) 米地区連銀経済報告(ベージュブック)

第93回 『おしえて陳さん』 
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