12月16日(金)
【12月15日の海外相場および市況】
ny1215

*15日のNY金は大幅反落し、10カ月半ぶりの安値をつけた。前日の米連邦公開市場委員会(FOMC)では、1年ぶりに利上げが決定されたほか、参加者の来年の利上げ見通しが、前回9月時点の2回から3回に引き上げられた。市場は利上げを完全に織り込んでいた一方で、利上げペースの加速は予想外だったため、金利上昇とドル高が進行した。そのため、ドル建て金には割高感が強まり、売りが加速した。NY白金はドル高を受けて大幅反落。

*15日のNY原油は小幅続落。前日の米連邦公開市場委員会(FOMC)では利上げが決定され、来年の利上げペースも従来想定の2回から3回に加速すると示されたことで、ドル高が進行し、ドル建て原油相場には割高感が強まり、売りが優勢となった。ただ、石油輸出国機構(OPEC)加盟国による協調減産へ向けた動きが下値を支えた。サウジアラビア、クウェート、アラブ首長国連邦(UAE)各国の国営石油会社が顧客に対し、石油供給を削減することを通知。サウジは米欧の顧客に対しても受け渡しを減らすと通知し、他のOPEC加盟国もこの動きに追随するのではないかとの見方が浮上した。

*15日のシカゴトウモロコシは5日ぶりに反落。シカゴ大豆は4日ぶりに反発。強い輸出需要が強材料だったが、全米油実加工業者協会(NOPA)が発表した圧砕高が予想より少なかったことで、上値は押さえられた。

*15日のNY外国為替市場では、米連邦準備制度理事会(FRB)による利上げ見通しの上方修正を受けた円売り・ドル買いが継続し、ドル円は118円台前半に上昇した。前日の米連邦公開市場委員会(FOMC)では、1年ぶりに利上げが決定されたほか、参加者の来年の利上げ見通しが、前回9月時点の2回から3回に引き上げられた。市場は利上げを完全に織り込んでいた一方で、利上げペースの加速は予想外だったため、金利上昇とドル高が進行した。NY製造業景況指数や住宅建設業者信頼感指数などの経済指標も予想を上回わり、ドルを押し上げ、一時118円64銭まで上昇した。

*15日のNYダウは反発。米連邦準備制度理事会(FRB)は前日の米連邦公開市場委員会(FOMC)で、1年ぶりの追加利上げを決定し、来年は従来の想定を上回る3回の利上げを見込んだ
ため、金利上昇に伴う利ざや拡大期待から金融株に買いが入った。また、NY製造業景況指数や住宅建設業者信頼感指数などの経済指標も予想を上回わったことも強材料となった。NYダウは一時158ドル高と、2万ドルの大台に約50ドルまで迫る場面もあった。


【本日の主な経済指標およびイベント】
ヨハネスブルグ休場(和解の日)
19:00 (EU) 10月貿易収支 (季調前) +265億EUR +290億EUR --
19:00 (EU) 11月消費者物価指数(HICP)・確報 (前年比) +0.6%(+0.5%) +0.6% --
22:30 (米) 11月住宅着工件数 132.3万件 123.0万件 --
22:30 (米) 11月建設許可件数 122.9万件(126.0万件) 124.0万件 --

第95回 『おしえて陳さん』 
http://www.sunward-t.co.jp/movies/oshiete/