3月24日(金)
【3月23日の海外相場および市況】
ny0323

*23日のNY金は、利益確定売りに押されて小反落。米医療保険制度改革法(オバマケア)の代替法案をめぐる審議の行方が警戒される中、安全資産として買われていた。最新週の新規失業保険申請件数が市場予想よりも悪かったことも強材料。しかし、2月の米新築一戸建て住宅販売件数が予想を上回る良好な内容だったことを受けて利益確定売りが優勢となった。医療保険制度改革(オバマケア)見直しに関する法案の採決を控えて様子見も強まった。オバマケアをめぐる混乱から、トランプ大統領が打ち出す減税やインフラ投資に影響を及ぼす可能性があるとの見方が金相場の下値を支えた。NY白金は3日ぶりに反発。

*23日のNY原油は、米国内の供給過剰懸念を受けて続落。米エネルギー情報局(EIA)が前日発表した最新週の原油在庫が500万バレル増と、市場予想の280万バレル増を大幅に上回っていたことから、米国内の過剰在庫が改めて意識され、石油輸出国機構(OPEC)主導の協調減産を相殺する以上の影響をもたらすとの見方から売りが優勢となった。OPECと一部の非OPEC諸国の石油相は26日、クウェートで会合を開き、減産順守について協議する。

*23日のシカゴトウモロコシは、南米の豊作見通しに圧迫されて4日続落し、2カ月半ぶりの安値を付けた。シカゴ大豆も、南米の豊作見通しを嫌気して続落。

*23日のNY外国為替市場では、米医療保険制度改革法(オバマケア)代替法案の行方に対する警戒が続き、安全資産とされる円が買われた。オバマケア代替法案は23日夜の下院本会議での採決に向け、与党・共和党内の調整が進められたものの、保守派の反対が強く難航。同法案が否決されれば、大型減税などトランプ政権の景気刺激策も停滞するとの懸念から、円買いが続き、一時110円62銭まで下落した。その後、いずれは可決されるとの見方から買い戻しが入り、111円台に押し戻された。

*23日のNYダウは6日続落。米医療保険制度改革法(オバマケア)代替法案の行方に対する警戒から売りが優勢となった。オバマケア見直し案の行方は、トランプ大統領の政権運営能力を見極める試金石として注目を集めている。否決されれば政権運営に対する信頼が損なわれ、「トランプ相場」の原動力だった大規模な税制改革や規制緩和への期待がはく落する可能性がある。


【本日の主な経済指標およびイベント】
06:45 (NZ) 2月貿易収支 -2.85億NZD(-2.57億NZD) +1.80億NZD -0.18億NZD
17:30 (独) 3月製造業PMI・速報 56.8 56.5 --
17:30 (独) 3月サービス業PMI・速報 54.4 54.5 --
18:00 (EU) 3月製造業PMI・速報 55.4 55.3 --
18:00 (EU) 3月サービス業PMI・速報 55.5 55.3 --
21:30 (米) 2月耐久財受注 (前月比) +2.0% +1.3% --
      (米) 2月耐久財受注 (前月比:除輸送用機器) 0.0% +0.6% 

第108回 『おしえて陳さん』 
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