3月27日(月)
【3月24日の海外相場および市況】
ny0324

*週末24日のNY金は小反発。米医療保険制度改革(オバマケア)代替法案の採決待ちで様子見気分が広がる中、買われた。米大統領報道官はこの日、下院が前日に延期したオバマケア見直し法案の採決を予定していると発表したが、仮に下院を通過したとしても、与野党の勢力が拮抗する上院で可決される必要があり、容易には進まないとの警戒感が残った。同法案が成立しないと、トランプ政権が掲げる大型景気対策も暗礁に乗り上げかねないとの懸念も強く、安全資産の金は買われた。一方、ドル安と債券利回りの低下、株安が進んだ。CFTC建玉3月21日時点:ファンドの金買い越しは11万6252枚(前週比+1万0214枚)と増加。総取組高は44万6880枚と前週比2万0710枚の増加。

*週末24日のNY白金はドル安を受けて続伸。CFTC建玉3月21日時点:ファンドの白金買い越しは2万8955枚(前週比-1220枚)と減少。総取組高は6万7455枚と前週比1416枚の増加。

*週末24日のNY原油は5日ぶりに反発。米国内での増産が米石油輸出国連合(OPEC)の協調減産効果を相殺するのではないかとの懸念などを背景に売りが継続してきたが、この日は、4日続落の後を受けて安値拾いの買いが入ったほか、為替市場でドル安・ユーロ高が進行したことを背景に割安感による買いも入った。25、26日にはOPEC加盟・非加盟国による協調減産の実施状況を点検する監視委員会がクウェートで会合を開く予定で、市場の注目は6月末までの協調減産の期限を延長するかどうかに集まっている。CFTC建玉3月21日時点:ファンドの原油買い越しは41万8517枚(前週比-1万5283枚)と減少。総取組高は219万4206枚と前週比4万6055枚の減少。

*週末24日のシカゴトウモロコシは5日続落。昨年の豊作を受けた大量の在庫水準や、米国産への輸出需要の鈍化に圧迫された。作付け開始時に、米中西部で土壌水分が十分な水準になるとの見通しも弱材料。CFTC建玉3月21日時点:ファンドのトウモロコシ買い越しは6万3946枚(前週比-4万9156枚)と減少。総取組高は141万7628枚と前週比4万1359枚の減少。

*週末24日のシカゴ大豆は、米国産大豆の作付け増加見通しを受けて続落。米穀物調査会社アレンデールは、米国の大豆作付面積が8882万5000エーカーで、過去最高になるとの見通しを示した。CFTC建玉3月21日時点:ファンドの大豆買い越しは7万0957枚(前週比-3万4521枚)と減少。総取組高は69万9616枚と前週比2万3602枚の増加。

*週末24日のNY外国為替市場では、米医療保険制度改革(オバマケア)代替法案をめぐる審議の行方に注目が集まる中、思惑的な売り買いが交錯し、ドル円111円台前半に下落した。2月の耐久財受注が前月比1.7%増と、市場予想を上回ったことが支援材料となり、一時は111円30銭付近まで反発したが、その後は下院本会議でのオバマケア見直し法案の採決待ちとなる中、否決への警戒感から下落に転じ、一時110円63銭の安値をつけた。しかし、トランプ大統領が同法案の撤回を要請したと伝えられると一気にドルは買い戻され、再び111円台に押し戻された。CFTC建玉3月21日時点:ファンドのドル買い・円売りは6万6987枚(前週比+4310枚)と増加。総取組高は19万1626枚と前週比1万1021枚の減少。

*週末24日のNYダウは7日続落。2月の耐久財受注額が市場予想を上回ったことが支援材料となり、一時61ドル高まで上昇したが、米下院本会議でのオバマケア見直し法案の可決に必要な票数が集まっていないとの報を受け、マイナス圏に転落。法案の採決が見送られることが分かると下げ幅を削ったが、税制改革などトランプ大統領が掲げる他の政策の実現が懸念され、売り優勢のまま引けた。

【本日の主な経済指標およびイベント】
17:00 (独) 3月Ifo景況感指数 111.0 111.1 

第109回 『おしえて陳さん』 
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