3月29日(水)
【3月28日の海外相場および市況】
ny0328

*28日のNY金は、NYダウやドルの反発を受けて小安く引けた。3月の消費者景気信頼感指数が16年ぶりの高水準に達したことを受けて、市場のリスク選好意欲が高まり、金相場には弱材料となった。また、依然として年内にあと2回の利上げが見込まれていることも金利を生まない金には重石となった。NY白金はドル高を受けて4日ぶりに反落。

*28日のNY原油は反発し、48ドル台を回復して引けた。イランのザンギャネ石油相がこの日、石油輸出国機構(OPEC)加盟国と非加盟国による協調減産について、延長される可能性が高いとの見通しを示したほか、同国とロシアが減産に向けて引き続き協力することをうたった共同声明を発表した。また、リビア西部の油田2カ所が武装集団によって封鎖されたため、産油量が日量約25万2000バレル減少するとの報が伝わった。ただその後、対ユーロでドルが買い戻されると、上値を削った。引け後に発表された米石油協会(API)による24日までの1週間の国内原油在庫は、前週比190万バレル増の5億3550万バレルとなった。市場予想は140万バレル増だった。原油受け渡し拠点オクラホマ州クッシングの在庫は57万6000バレル減。ガソリン在庫は110万バレル減(市場予想は190万バレル減)、ディーゼル油とヒーティングオイルを含むディスティレート(留出油)在庫は200万バレル減(市場予想は120万バレル減)。製品在庫の減少を受けて、NY原油時間外相場は続伸し、48.55ドル前後で推移している。

*28日のシカゴトウモロコシは上伸。米農務省の主要統計発表を31日に控え、ポジション調整の動き。原油などの商品相場高も支援材料。シカゴ大豆は5日ぶりに反発。

*28日のNY外国為替市場では、良好な米経済指標の発表をきっかけにドル買い・円売りが加速し、ドル円は111円台前半に上昇した。午前には一時110円18銭まで上昇。米医療保険制度改革(オバマケア)代替法案の撤回を余儀なくされたトランプ政権の政策実行力に対する不安が拭えず、ドル売りが継続し、ドル円は一時110円18銭まで下落した。しかし、消費者景気信頼感指数が16年ぶりの高水準に達していたことが判明すると流れは反転し、NYダウの反発に連れてドル円の上昇が加速した。この日は、米連邦準備制度理事会(FRB)のイエレン議長をはじめ複数のFRB高官らが講演を行った。フィッシャー副議長がCNBCテレビに出演し、年内残り2回の利上げの想定は「適切だ」と発言したことなどもドル買いを後押ししたようだ。

*28日のNYダウは9日ぶりに反発。3月の消費者景気信頼感指数が2000年12月以来の高水準となり、消費者マインドの高まりを好感した買いが入った。また、トランプ大統領が環境規制の緩和を促す大統領令に署名したことを受けてエネルギー株にも買いが集まった。


【本日の主な経済指標およびイベント】
17:30 (英) 2月消費者信用残高 +14億GBP +13億GBP --
23:00 (米) 2月中古住宅販売保留件数指数 (前月比)

第109回 『おしえて陳さん』 
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