4月20日(木)
【4月19日の海外相場および市況】
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*19日のNY金は、利益確定の売りが膨らみ、6日ぶりに反落した。北朝鮮やシリアをめぐる地政学的リスクへの警戒感などを背景に安全資産として買われてきたが、米長期金利の上昇をきっかけに利益確定の売りが活発化して、一時1275.40ドルまで下落した。また、為替市場で急速に進行していたドル安・ユーロ高の流れが一服したこともドル建て金の割安感解消につながった。一方、米連邦準備制度理事会(FRB)の12地区連銀景況報告(ベージュブック)で、米経済は2月半ばから3月末にかけて「緩慢」ないし「緩やか」に拡大したとの認識が示されたが、さえない内容の米経済指標やトランプ政権の減税政策への疑念から、インフレ圧力が強まるとの見方は抑えられている。加えて、地政学的な緊張の高まりや23日に行われるフランス大統領選挙等政治の先行き不透明感を背景に、金相場の下げ幅は限定的となった。

*19日のNY原油は大幅続落。50ドル台に下落し、2週間ぶりの安値となった。米エネルギー情報局(EIA)が発表した週間在庫統計では、ガソリン在庫が前週比150万バレル増と、市場予想の190万バレル減に反して積み増しとなった。これから本格化なドライブシーズンを迎えるものの、ガソリン在庫の積み上がりが懸念され、エネルギー需要の先行きに警戒感が広がった。また、原油在庫が100万バレル減と、市場予想の150万バレル減よりも小幅な取り崩しにとどまったことも嫌気された。原油相場は節目の52ドル、51ドルの水準を下回ったことから、追随売りやストップロスの売りが出た。

*石油輸出国機構(OPEC)のバルキンド事務局長は19日、アラブ首長国連邦(UAE)で、協調減産合意に参加している全ての産油国は世界の原油在庫を石油業界の5年平均の水準に減らすことと、市場の安定を回復することを目指していると語った。OPECは5月25日の総会で今年下半期の政策を協議するが、バルキンド氏は減産合意が半年間延長されるかどうかについては話さなかった。

*19日のシカゴトウモロコシは横ばい。米中西部の乾燥予報を受けて、農家が作付けペースを速める可能性が浮上した。シカゴ大豆は3日ぶりに反発。天候悪化によりアルゼンチン産の収穫は予想を下回る見通し。

*19日のNY外国為替市場では、米長期金利の上昇を背景に円売り・ドル買いが優勢となり、ドル円は108円台後半に上昇した。米長期金利が上昇し、ドル円相場は一時109円18銭まで上昇した。ボストン連銀のローゼングレン総裁はこの日の講演で、米連邦準備制度理事会(FRB)による保有資産縮小は「比較的早期に開始できる」と述べた上で、資金縮小によって「利上げペースを大きく変えるべきではない」と言及したが、相場の反応は限定的だった。しかし、FRBが午後に入り発表した12地区連銀景況報告(ベージュブック)では、米経済は2月半ばから3月末にかけて「緩慢」ないし「緩やかに」に拡大したものの、引き続きインフレ圧力が強くないことも明らかになったことから、利上げペースの加速を示唆する内容ではないと受け止められ、ドルの上値を抑えた。

*19日のNYダウは続落。米エネルギー情報局(EIA)が発表した最新週の石油在庫では、原油が市場予想より小幅な取り崩しとなり、ガソリン在庫が増加した。これをきっかけに原油相場が50ドル台に急落すると、NYダウの下げ幅は拡大した。中東や北朝鮮情勢をめぐる地政学的リスクに加え、週末23日にはフランス大統領選の第1回投票も控えており、買いが鈍っている。


【本日の主な経済指標およびイベント】
07:45 (NZ) 1-3月期消費者物価指数 (前期比) +0.4% +0.8% +1.0%
      (NZ) 1-3月期消費者物価指数 (前年比) +1.3% +2.0% +2.2%
08:50 (日) 3月貿易収支 +8134億円(+8135億円) +6080億円 --
15:00 (独) 3月生産者物価指数 (前年比) +3.1% +3.2% --
18:00 (EU) 2月建設支出 (前月比) -2.3% -- --
21:30 (米) 新規失業保険申請件数 23.4万件 24.0万件 --
21:30 (米) 4月フィラデルフィア連銀製造業指数 32.8 25.5 --
23:00 (EU) 4月消費者信頼感・速報 -5.0 -4.8 


第112回 『おしえて陳さん』 
http://www.sunward-t.co.jp/movies/oshiete/