4月24日(月)
【4月21日の海外相場および市況】
ny0421

*週末21日のNY金は続伸。フランス大統領選の第1回投票を23日に控えて、投資家らのリスク回避姿勢が強まり、安全資産とされる金が買われた。また、パリ中心部での銃撃テロに加え、北朝鮮などをめぐる地政学的リスクも引き続き金相場を支えた。ただ、積極的な買いは控られ、相場の上値は重かった。一方、ムニューシン米財務長官が20日、トランプ政権の税制改革案を近く提示すると述べた上で、同案が年内に議会で承認されるとの見通しを示したことを受け、金相場への影響に注目している。CFTC建玉4月18日時点:ファンドの金買い越しは19万5768枚(前週比+2万3102枚)と増加。総取組高は47万2263枚と前週比1万6132枚の増加。

*週末21日のNY白金は反落。CFTC建玉4月18日時点:ファンドの白金買い越しは2万9227枚(前週比+3068枚)と増加。総取組高は6万6022枚と前週比1193枚の増加。

*週末21日のNY原油は下落し、3週間ぶりに50ドル割れとなった。ロイター通信による報道で、米国の産油量は2016年半ばから約10%増加しており、世界最大の産油国であるサウジアラビアとロシアの生産量に迫っていることが判明。また、米石油サービス会社ベーカー・ヒューズが発表した最新週の国内石油掘削リグ稼働数は前週比5基増の688基と、14週連続で増加し、米国内の供給過剰懸念が強まった。石油輸出国機構(OPEC)加盟国と非加盟国は21日、協調減産の実施状況を点検する専門家レベルの技術委員会をウィーンで開き、減産期間の6カ月延長を勧告。閣僚級の監視委員会での承認を経て、5月のOPEC総会などの場で延長の是非を最終決定する見通しだが、ロシアのノバク・エネルギー相が同日「石油の余剰分は削減された。状況は一段と安定的となり、市場の値動きも落ち着いてきた」などと発言し、ロシアが減産延長に参加するかどうかについて、言及を避けた。CFTC建玉4月18日時点:ファンドの原油買い越しは44万3883枚(前週比+6840枚)と増加。総取組高は216万1434枚と前週比3万2133枚の減少。

*週末21日のシカゴトウモロコシは続落。米中西部が作付けに適した天候になるとの予報に圧迫された。CFTC建玉4月18日時点:ファンドのトウモロコシ売り越しは3万6742枚(前週比-1万0978枚)と減少。総取組高は147万5977枚と前週比1万8445枚の増加。

*週末21日のシカゴ大豆は、ショートカバーに反発。CFTC建玉4月18日時点:ファンドの大豆売り越しは1万2673枚(前週比+1万2727枚)と増加。総取組高は77万1596枚と前週比2779枚の増加。

*週末21日のNY外国為替市場のドル円相場は、フランス大統領選の第1回投票を23日に控えて様子見姿勢が強り、109円台前半で小動きとなった。この日はトランプ米大統領が大型の税制改革案を26日に発表する方針を明らかにしたことから、一時的にドルが買われる場面があったものの、フランス大統領選の行方を見極めたいとの思惑から、買いが続かなった。米連邦準備理事会(FRB)のフィッシャー副議長は21日、年内の利上げはあと2回が適切との考えを改めて示したほか、保有資産の縮小に関しては年内に決定する可能性などに言及したが、相場の反応は限定的だった。CFTC建玉4月18日時点:ファンドのドル買い・円売りは3万0463枚(前週比-4301枚)と減少。総取組高は20万3617枚と前週比5236枚の増加。

*週末21日のNYダウは小反落。前日にムニューシン米財務長官が「極めて近いうちに」提示すると発言した税制改革案への期待で買い支えられた一方、混戦が伝わるフランス大統領選の第1回投票を23日に控えて様子見姿勢が強まり、上値を削った。供給過剰懸念を背景に原油相場が50ドルを割り込んだことも嫌気された。


【本日の主な経済指標およびイベント】
17:00 (独) 4月Ifo景況感指数 112.3 112.4 --
18:00 (EU) 2016年政府債務 (対GDP比) +90.4% -- --

第113回 『おしえて陳さん』 
http://www.sunward-t.co.jp/movies/oshiete/