【4月24日(月)国内市況と終値】
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*24日の金は円安とNY金の底堅さを受けて続伸。白金は続伸。フランス大統領選の第1回投票結果が予想通りとなり、欧州最大の政治リスクが後退したことから、NY金は利食い売りに一時急落したが、安値は買い拾われており、安値を追う展開には至っていない。北朝鮮や、トランプ政権が目指す税制改革・規制緩和の実現性に対するリスクが意識されているようだ。25日には北朝鮮が朝鮮人民軍創建85周年に合わせ、弾道ミサイル発射や6回目の核実験に踏み切る可能性があり、実行されれば、安全資産として金が買われる可能性が高い。

*24日の中東産原油は反落。先週末21日の欧米原油相場が、米国の需給緩和観測を背景に下落したことを受け、売りが優勢となった。石油製品も原油安に連れて安い。石油輸出国機構(OPEC)などの産油国が前週末21日に開いた専門家レベルの会合は、1月に始まった協調減産をさら6カ月延長するよう勧告した。しかし原油相場への影響は弱く、NY原油は一時49ドル台前半と3月末以来の安値に落ち込んだ。17日、サウジアラビアのファリハ・エネルギー産業鉱物資源相の「協調減産の延長協議は時期尚早」との発言が伝えられるなど、市場の一部には、延長の実現可能性を疑問視する見方もあった。また、市場では、米国での増産による需給緩和が強く意識されている。

*24日のゴムは3日続伸。円安や上海ゴムの底堅さが支援要因。タイ、インドネシア、マレーシアの天然ゴム主要生産国が、今後輸出を削減する検討を進めるという情報が、市場関係者の一部に流れているという。

*24日のトウモロコシは円安を受けて反発。一般大豆はまちまち。シカゴトウモロコシは、ファンドによる売り越しが増加している。天候相場シーズンを控えたこの時期は例年、天候プレミアムを期待してロングポジションを持つのが一般的だが、今年はそれに逆行した動きになっている。米国やブラジルでの豊作で世界的な需給が緩和しているため、売りが優勢となっているようだ。

*24日の東京外国為替市場のドル円相場は、株価の大幅な上昇を背景にドルが買われ、110円台前半で推移した。早朝、フランス大統領選で中道系独立候補マクロン前経済相の決選投票進出が確実視されたことからリスクオフの巻き戻しが強まり、一時110円60銭前後まで買われた。ただ、同水準では利食い売りなどが厚く、上値を切り下げ、一時109円80銭台まで下げた。その後は日経平均株価の大幅上昇が見直されて110円台前半に戻した。

*24日の日経平均株価は大幅続伸。フランス大統領選で中道系独立候補マクロン前経済相の決選投票進出が確実視されたことから、欧州連合(EU)離脱を掲げる候補同士の最終決戦という「最悪の事態」が回避されたため、リスクオフモードが後退した。


第113回 『おしえて陳さん』 
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