4月25日(火)
【4月24日の海外相場および市況】
ny0424

*週明け24日のNY金は、フランス大統領選での極右候補らの躍進を警戒したリスク回避目的の買いが後退し、3日ぶりに反落した。23日に第1回投票が行われたフランス大統領選では、中道系独立派候補のマクロン前経済相が最多票を獲得。事前の世論調査で首位をうかがう勢いだった極右政党・国民戦線(FN)のルペン党首は2位にとどまり、EU離脱を警戒したリスク回避ムードが緩んだ。全資産として買われてきた金塊利食い売りに押され、一時1266.00ドルまで急落した。ただ、依然として北朝鮮やシリアなどをめぐる地政学的リスクがくすぶっているほか、為替市場でドルがユーロに対し大幅安となり、ドル建て金に割安感が生じたこともあって、下げ幅を縮小した。NY白金は続落。

*週明け24日NY原油は続落。米国内の供給過剰懸念に加え、石油輸出国機構(OPEC)主導の協調減産延長をめぐる先行き不透明感が嫌気された。米石油サービス会社ベーカー・ヒューズが先週末に発表したデータによると、米国内の石油掘削リグ稼働数は前週比5基増の688基と14週連続で増加し、前年同週の2倍超に達した。また、5月のシェールオイル生産は月間としては2年超ぶりの大きさで増加する見込みであることも明らかになった。また、ロシア政府関係者は、協調減産合意の期限が切れれば、ロシアの石油会社は産油量を拡大する用意があると報道。サウジアラビアやクウェートが協調減産の延長に前向きな姿勢を示す一方で、ロシアが引き続き消極的な姿勢を見せていることから、警戒感が広がった。

*週明け24日のシカゴトウモロコシは反発。米農務省のクロップ・プログレス(23日現在)では、米国産トウモロコシの作付け進捗率が前週比9ポイント上昇の15%と予想されている。予想レンジは12~19%。シカゴ大豆は続伸。ドル安が支援材料となった。

*週明け24日のNY外国為替市場では、フランス大統領選の行方を警戒したリスク回避の円買いの巻き戻しが台頭し、ドル円相場は109円台後半に上昇した。23日のフランス大統領選第1回投票では、中道系独立候補マクロン前経済相が首位、極右政党・国民戦線(FN)のルペン党首が第2位となり、5月7日の決選投票で雌雄を決することになった。先週は、欧州連合(EU)離脱を訴えるルペン党首とEU離脱も辞さない姿勢を示した急進左派・左翼党のメランション元共同党首が1、2位を占めるのではないかとの観測などが浮上し、安全資産とされる円が買われ、一時108円台前半で推移していた。第1回投票の大勢判明を受け、円は大幅下落し、NY市場は110円24銭で開始したが、ユーロ買い・円売りの流れが一巡すると、円は対ドルでも強含みに転じ、あと109円台後半で小動きとなった。

*週明け24日のNYダウは大幅反発。23日のフランス大統領選第1回投票では、中道系独立候補マクロン前経済相と極右政党・国民戦線(FN)のルペン党首が5月7日の決選投票に進出することが決まった。ルペン氏と急進左派候補による欧州連合(EU)離脱派同士の最終決戦とならなかったほか、最新の世論調査でマクロン氏がルペン氏を支持率でリードしていることもあり、リスク回避姿勢が後退した。トランプ米大統領が先週末、法人税の大幅減税を含む税制改革案を26日に公表する方針を示したことも政策期待を高めた。


【本日の主な経済指標およびイベント】
*NZ、オーストラリア休場(アンザック・デー)
17:30 (英) 3月財政収支 -11億GBP -15億GBP --
22:00 (米) 2月住宅価格指数 (前月比) 0.0% +0.4% --
22:00 (米) 2月S&P/ケースシラー住宅価格指数 (前年比) +5.73% +5.77% --
23:00 (米) 3月新築住宅販売件数 59.2万件 58.4万件 --
   (米) 3月新築住宅販売件数 (前月比) +6.1% -1.4% --
23:00 (米) 4月消費者信頼感指数 125.6 122.5 --
23:00 (米) 4月リッチモンド連銀製造業指数 22 16 

第113回 『おしえて陳さん』 
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