【4月25日(火)国内市況と終値】
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*25日の金は3日続伸。NY金が、前日の東京市場の終了時点の水準を上回ったことを受けて、買いが優勢となった。為替の円安も支援要因。白金は3日ぶりに反落。24日のNY金は3日ぶりに反落した。フランス大統領選では、中道系独立派候補のマクロン前経済相が最多票を獲得。欧州連合(EU)離脱を警戒したリスク回避姿勢が後退したことから、安全資産として買われていた金を売る動きが広がり、一時は1266ドルと11日以来の安値を付けた。ただ、売り一巡後は、中東や北朝鮮の地政学リスクが意識されて値を戻した。

*25日の中東産原油は、NY原油の下落を受けて続落。石油製品も安い。NY原油は50ドルを割り込んだため、手仕舞い売りがでやすくなっているが、安値では産油国の減産を受けて買戻しが入りやすい。5月の石油輸出国機構(OPEC)総会で、年後半の協調減産継続に合意するか、合意は実際に順守されるかがポイントになってきそうだ。OPECは現在日量120万バレル、ロシアやメキシコなどのOPEC非加盟国はおよそ60万バレルを目標に、減産に取り組んでいる。しかし、米国ではシェールオイルの増産が続き、協調減産の効果をそいでいるとの見方が強い。

*25日のゴムは円安を受けてしっかり。ただ、タイのオファー価格は現在、220セント台で推移している。現物筋によると、生産者がコストを含んでも十分採算が取れる水準という。オファー価格が現状の値位置を維持している間は、東京市場にとって下げ圧力となりそうだ。

*25日のトウモロコシは小幅続伸。一般大豆は軟調。米農務省が24日発表したクロップ・プログレスは、トウモロコシの作付け進捗率が17%と、前週から大幅に上昇した。ただ、前年や平年を依然下回っている。

*25日の東京外国為替市場のドル円相場は、日経平均株価の続伸を背景に110円台前半で堅調に推移している。早朝、調整売りが強まり、109円60銭台前後に反落したが、その後は日経平均の上昇に支援され切り返した。仲値前後は五・十日要因の実需筋の買いもみられ、110円台を回復した。この日は北朝鮮が軍創建85周年を迎え、当初はミサイル発射への警戒感が強かったが、午前中は何事もなく、警戒感がやや薄らいだ。

*25日の日経平均株価は、米株高を受けて3日続伸し、終値は3月30日以来約1カ月ぶりに1万9000円を回復した。


第113回 『おしえて陳さん』 
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