5月22日(月)
【5月19日の海外相場および市況】
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*週末19日のNY金は小じっかり。トランプ米政権に対する先行き不安がこの日も支援材料。また、為替市場でドル安・ユーロ高が進行したこともドル建て金を支えた。 ただ、原油価格の上昇で、米株が上げ幅を拡大したことは圧迫材料となった。CFTC建玉5月16日時点:ファンドの金買い越しは12万6724枚(前週比-2万3282枚)と減少。総取組高は43万5021枚と前週比1988枚の減少。

*週末19日のNY白金はドル安を受けて反発。CFTC建玉5月16日時点:ファンドの白金買い越しは1万2169枚(前週比+1929枚)と減少。総取組高は7万4421枚と前週比1683枚の減少。

*週末19日のNY原油は3日続伸し、1カ月ぶりに50ドル台を回復した。石油輸出国機構(OPEC)主導で年初に発効した協調減産措置をめぐって、サウジアラビアとロシアが15日に9カ月延長の必要性で意見が一致したと発表。クウェートやイラク、イランなどの主要産油国も協調減産延長に前向きな姿勢を見せており、25日にウィーンで開かれるOPEC加盟・非加盟国の会合で延長が正式決定される見通しが濃厚。また、為替市場ではドル安・ユーロ高が進行したため、ドル建て原油は割安感から買いが強まり、50ドルの節目を突破した。ただ、米石油サービス会社ベーカー・ヒューズが発表した国内の石油掘削リグ稼働数は前週比8基増の計720基。18週連続の増加となったことから、供給過剰懸念がやや強まり、小幅ながら上値を削った。CFTC建玉5月16日時点:ファンドの原油買い越しは32万8952枚(前週比+201枚)と増加。総取組高は233万7124枚と前週比6万0711枚の増加。

*週末19日のシカゴトウモロコシは、米中西部産地の天候懸念を受けて反発。米中西部東域やデルタ地帯では土壌が水分過多となっており、今週末も降雨がある見通し。このため、トウモロコシの作付けや植え直し、発芽が滞る恐れがある。CFTC建玉5月16日時点:ファンドのトウモロコシ売り越しは9万7301枚(前週比-2506枚)と減少。総取組高は137万1182枚と前週比1万3281枚の増加。

*週末19日のシカゴ大豆は3日ぶりに反発。ブラジル通貨レアルが反発し、ブラジルの農家の売りが鈍化したことも相場を押し上げた。CFTC建玉5月16日時点:ファンドの大豆売り越しは2万8823枚(前週比-1064枚)と減少。総取組高は64万7710枚と前週比7532枚の増加。

*週末19日のNY外国為替市場では、トランプ政権に対する先行き不透明感から、安全資産である円を買ってドルを売る動きが優勢となり、ドル円は111円台前半に下落した。原油価格の上昇を受けてNYダウが上昇したことから、一時111円67銭まで反発していたが、昨年の米大統領選にトランプ陣営とロシア側が共謀して干渉したとされる「ロシアゲート」疑惑をめぐる捜査で、重要参考人として現職のホワイトハウス当局者が特定されたとの報道などが流れたことから、再び円買い・ドル売りが優勢となった。CFTC建玉5月16日時点:ファンドのドル買い・円売りは6万0008枚(前週比+2万3701枚)と増加。総取組高は22万2510枚と前週比1万9370枚の増加。

*週末19日のNYダウは続伸。米農業機械大手の2-4月決算が、大幅な増収増益で市場予想も大きく上回ったことから、他の機械メーカー株にも買いが広がり、相場を押し上げた。また、NY原油が1カ月ぶりに50ドルの大台を回復したことも好感された。


【本日の主な経済指標およびイベント】
08:50 (日) 4月貿易収支 +6147億円(+6140億円) +5207億円 

第116回 『おしえて陳さん』 
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