【南アランド円、先週の動き・今週の予想】
*先週の南アランド円は、大幅に上昇した。与党・アフリカ民族会議(ANC)の一部から、ズマ大統領排斥を考えているとの報道がブルームバーグから出ると、南アランドは上昇した。南アフリカの4月の消費者物価指数(CPI)は前年比で+5.3%と。予想の+5.6%、前回の+6.1%を下回った。予想以上にインフレ率が低下したことが好感されて、南アランドはさらに買われ大幅上昇となった。25日、南アフリカ準備銀行(SARB、南ア中銀)は金融政策決定会合を開き、政策金利を現行の7.00%に据え置くことを決定した。据え置きは市場予想通り。

*今週の南アランド円は政治的な安定を受けて堅調に推移しそうだ。ズマ大統領は今年3月末に市場の信任の厚かったゴーダン財務相を解任し、同国の信用格付け引き下げを引き起こしたため、与野党や国民の間では退陣を求める声が高まっていた。しかし、与党アフリカ民族会議(ANC)は28日の幹部会議で、ズマ大統領に対する不信任動議を否決した。報道によると、26日に始まった同党の全国執行委員会(NEC)では幹部70人が不信任動議について賛成か反対の立場を表明し、大半が大統領を支持した。議論は白熱し、28日深夜まで続いた。

また、GMが南アフリカから撤退する事を表明した一方で、VW(フォルクスワーゲン)とFORD(フォード)は同国に残ることを表明したことも南アランドにはポジティブとなった。

先週、格付け会社ムーディーズが中国の格付けを「Aa3」から「A1」に引き下げたことを受けて、資源国通貨である豪ドルは押し下げられたが、同じ資源国通貨である南アランドには、特に弱材料にならなかった。これも、ドルが下落し、南アフリカの主要な輸出品である金や白金といった貴金属の価格が上昇しているからだろう。


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なお、南アフリカ準備銀行(SARB、南ア中銀)は、2017年の経済成長見通しを従来予想の1.2%から1.0%に、2018年を1.7%から1.5%に、2019年を2.0%から1.7%に、それぞれ下方修正した。

予想レンジ:8.35円~8.75円

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