【 白金は不安定な地合い 】
*東京白金は、金相場が上昇基調を強める中、テクニカル的なサポートライン(高値からの0.62倍押し=3339円)で下げ止まり、3400円台に戻した。しかし、上値は重く、再び反落に転じ3400円を割り込んでいる。

白金最大の生産国である南アフリカでは、4月の消費者物価指数(CPI)が前年比で+5.3%と。予想の+5.6%、前回の+6.1%を下回った。予想以上にインフレ率が低下したことが好感されて、南アランドは大幅上昇となり、白金相場をサポートした。

25日に、南アフリカ準備銀行(SARB、南ア中銀)金融政策決定会合が開かれ、政策金利を現行の7.00%に据え置くことが決定された。

こうした背景から、南アランドは対ドルで上昇し、白金相場を押し上げた。しかし、週明けは南アランドは反落に転じた。

30日に発表された4月のコアPCEデフレーターは前年比で+1.5%と前月より低下したものの、予想と一致し、前月比では+0.2%と前回の+0.1%より加速していた。

6月の米連邦公開市場委員会(FOMC)での利上げを妨げる内容でないため、ドルが対南アランドで反発したため、白金相場を押し下げた。6月14、15日にFOMCが開催され、追加利上げが決定される可能性が高い。30日時点のCMEのFED WATCHによると、6月の利上げ確率は93.5%。一方、9月の利上げ確率は25.4%に過ぎず、6月以降の利上げに関しては、まだ不透明感が強い。ということで、6月中旬まで、ドルは対南アランドで堅調に推移し、それ以降はドルが売り戻される可能性が高い。白金相場もこれに沿って、6月中旬までは軟調な展開が予想される。反発するとすれば、それ以降になりそうだ。

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アフリカ開発銀行(AfDB)、経済協力開発機構(OECD)、国連開発計画(UNDP)が22日発表した今年の「アフリカ経済見通し」によると、2017年のアフリカ域内総生産(GDP)伸び率は3.4%、2018年は4.3%と、2016年の推計2.2%から順調に加速すると予想されている。アフリカの商品(コモディティー)輸出国の一部は、2014年半ばからの相場急落で壊滅的とも言える打撃を受けた。サハラ砂漠以南の地域は輸出の60%が燃料や鉱石、金属で占められていることから、資源価格の下落によって深刻な危機に見舞われた。

ただ、商品価格は昨年下半期から回復基調にあり、世界経済見通しの改善や投資家のリスク選好度の回復が相場を支援している。商品価格の上伸が維持された場合、2017年の域内経常赤字の対GDP比は5.0%と、2016年の6.5%から低下する見込み。

*今週の予想レンジ:3300~3450円

*白金と金の逆ザヤ幅は1日には1142円まで拡大し、昨年形成した逆ザヤのボトム圏を下抜けた。白金の割安感が意識されて買い戻される展開にはなっていない。逆ザヤはさらに拡大する可能性があり、「白金売り・金買い」が有利と言えそうだ。

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