6月26日(月)
【6月23日の海外相場および市況】
ny0626

*週末23日のNY金は続伸。ドルが対ユーロで下落したことに伴う割安感などを背景に買われた。また、米国内ではロシア政府の米大統領選介入疑惑がトランプ政権の政策運営に影を落とし、国外では北朝鮮をめぐる地政学的リスクや紆余曲折が予想される英国の欧州連合(EU)離脱交渉など、政治的な先行き不透明感がくすぶっているため、安全資産とされる金には買いが入りやすかった。ただ、米連邦準備制度理事会(FRB)が追加利上げや保有資産縮小に依然前向きな姿勢を示していることは、金利を生まない資産である金にとっては圧迫材料で、上値は抑えられた。CFTC建玉6月20日時点:ファンドの金買い越しは15万0675枚(前週比-3万959枚)と減少。総取組高は44万5841枚と前週比2万5293枚の減少。

*週末23日のNY白金はドル安を受けて反発。CFTC建玉6月20日時点:ファンドの白金買い越しは1万2811枚(前週比-2425枚)と減少。総取組高は7万5380枚と前週比660枚の減少。

*週末23日のNY原油は続伸し、43ドル近辺に戻した。石油輸出国機構(OPEC)加盟・非加盟の産油国が実施中の協調減産について、5月の順守率が開始以来最高の106%に達したと発表。また、シェールオイルの増産が続く米国でも、エネルギー情報局(EIA)が週央に公表した原油在庫が2週連続で減少していたことから、買い戻しが入りやすかったようだ。ただ、米国内の石油掘削リグ稼働数は前週比11基増の計758基となり、23週連続のプラスを記録したことは相場の上値を抑えた。CFTC建玉6月20日時点:ファンドの原油買い越しは32万8764枚(前週比-3万0235枚)と減少。総取組高は211万8015枚と前週比5万8725枚の減少。

*週末23日のシカゴトウモロコシは5日続落。米国トウモロコシ主産地の生育に好ましい降雨、気温低下の見通しを映し、昨年12月以来半年ぶりの安値を付けた。CFTC建玉6月20日時点:ファンドのトウモロコシ買い越しは4万1900枚(前週比-4万3358枚)と減少。総取組高は142万2725枚と前週比2万1818枚の減少。

*週末23日のシカゴ大豆はまちまち。30日に発表される米農務省の作付面積報告で、米大豆は過去最高の作付面積が示される見通し。CFTC建玉6月20日時点:ファンドの大豆売り越しは5万0490枚(前週比-4534枚)と減少。総取組高は70万6456枚と前週比6105枚の増加。

*週末23日のNY外国為替市場のドル円相場は、手掛かり材料が少なく111円台前半で小動き。5月の新築一戸建て住宅販売件数は季節調整済み年換算で前月比2.9%増の61万戸と、市場予想の59.7万戸を上回る良好な内容となったが、市場への影響は限定的だった。CFTC建玉6月20日時点:ファンドのドル買い・円売りは4万9959枚(前週比-594枚)と減少。総取組高は17万1840枚と前週比3万8777枚の減少。

*週末23日のNYダウは小幅続落。直近のインフレ指標の低迷から米連邦準備制度理事会(FRB)の年内利上げは見送られるとの見方が再燃し、10年債利回りは2.15%割れとなった。利ざや改善が遅れるとの懸念から、金融株に売りが出た。ただ、FRBが22日に大手銀行持ち株会社へのストレステスト(健全性審査)の結果を公表したが、全34社が深刻な景気後退に陥った状況でも自己資本比率の基準を満たしたことが好感されて、相場はやや持ち直した。一方、NY原油相場が続伸し、エネルギー関連株には買い戻しが入り、ダウの下値を支えた。ただ、米国のシェールオイル増産を背景に世界的な供給過剰懸念は払拭されておらず、戻りは鈍かった。

【本日の主な経済指標およびイベント】
*イスタンブール休場(砂糖祭)
17:00 (独) 6月Ifo景況感指数 114.6 114.5 --
21:30 (米) 5月耐久財受注 (前月比) -0.8% -0.7% --
      (米) 5月耐久財受注 (前月比:除輸送用機器) -0.5% +0.4% 

第121回 『おしえて陳さん』 
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