7月17日(月)
【7月14日の海外相場および市況】
ny0717

*週末14日のNY金は反発。6月の米消費者物価指数(CPI)は前月から横ばいと、市場予想の0.1%上昇を下回った。また、コア指数も0.1%上昇にとどまり、予想の0.2%上昇を下回った。さらに、6月の米小売売上高も前月比0.2%減と、予想の0.1%増よりも悪かった。これを受けて、米経済と物価の先行きに警戒感が広がり、利上げペースが一段と緩やかになるとの観測が広がり、為替市場ではドルがユーロに対して売られ、ドル建て金に割安感が生じたことから、金が買われた。また、低調な経済統計を受けて、米連邦準備制度理事会(FRB)が追加利上げに動きにくくなるのではないかとの観測が浮上したことから、金利を生まない資産である金にとっては支援材料となった。CFTC建玉7月11日時点:ファンドの金買い越しは6万0260枚(前週比-3万3539枚)と減少。総取組高は47万5669枚と前週比1万8468枚の増加。

*週末14日のNY白金はドル安を受けて反発。CFTC建玉7月11日時点:ファンドの白金買い越しは5397枚(前週比-2813枚)と減少。総取組高は7万4471枚と前週比1674枚の減少。

*週末14日のNY原油は5日続伸し、2週間ぶりの高値をつけた。冴えない、米国の経済指標を受けて、為替市場では、ドルが売られ、ドル建て原油は割安感が強まり、買いが優勢となった。また、英・オランダ系石油メジャーのロイヤル・ダッチ・シェルのナイジェリア子会社が不可抗力条項を発動し、ボニーライト原油の輸出用パイプラインの一部を閉鎖したとの報も相場を押し上げる要因になったようだ。直近1週間の米国内石油掘削リグ稼働数は2週連続増加したものの、増加ペースは今年最低となった。一方、税関当局によれば、今年前半の中国の原油輸入は前年同期比13.8%増加した。CFTC建玉7月11日時点:ファンドの原油買い越しは35万8025枚(前週比+1万6978枚)と増加。総取組高は213万3575枚と前週比3万9057枚の減少。

*週末14日のシカゴトウモロコシは反発。米国中西部では、来週、作物の生育に悪影響のある高温が予報されていることが支援材料となった。CFTC建玉7月11日時点:ファンドのトウモロコシ買い越しは17万5745枚(前週比+13万2265枚)と増加。総取組高は137万3866枚と前週比4万3346枚の増加。

*週末14日のシカゴ大豆はトウモロコシの上昇に連れて反発。CFTC建玉7月11日時点:ファンドの大豆買い越しは1万8000枚(前週比+7万7429枚)と増加。総取組高は67万5354枚と前週比1万6837枚の増加。

*週末14日のNY外国為替市場では、低調な米経済指標を受けてドル円は112円台半ばに下落した。6月の米消費者物価指数(CPI)は前月から横ばいと、市場予想の0.1%上昇を下回った。また、コア指数も0.1%上昇にとどまり、予想の0.2%上昇を下回った。さらに、6月の米小売売上高も前月比0.2%減と、予想の0.1%増よりも悪かった。これを受けて、米経済と物価の先行きに警戒感が広がり、利上げペースが一段と緩やかになるとの観測が広がり、米長期金利が低下し、ドル売り・円買いが加速した。一時112円26銭まで下落したが、その後は週末ということもあり、ドルが買い戻された。CFTC建玉7月11日時点:ファンドのドル買い・円売りは11万2125枚(前週比+3万7089枚)と増加。総取組高は23万9786枚と前週比3万2189枚の増加。

*週末14日のNYダウは続伸し、3日連続で最高値を更新した。6月の米消費者物価指数(CPI)は前月から横ばいと、市場予想の0.1%上昇を下回った。また、コア指数も0.1%上昇にとどまり、予想の0.2%上昇を下回った。さらに、6月の米小売売上高も前月比0.2%減と、予想の0.1%増よりも悪かった。これを受けて、利上げペースが一段と緩やかになるとの観測が広がり、株価を押し上げた。

【本日の主な経済指標およびイベント】
東京休場(海の日)
11:00 (中) 6月鉱工業生産 (前年比) +6.5% +6.5% --
11:00 (中) 4-6月期GDP (前期比) +1.3% +1.7% --
      (中) 4-6月期GDP (前年比) +6.9% +6.8% --
11:00 (中) 6月小売売上高 (前年比) +10.7% +10.6% --
16:00 (トルコ) 4月失業率 11.7% 11.0% --
21:30 (米) 7月NY連銀製造業景況指数 19.80 15.00 --

第124回 『おしえて陳さん』 
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