【 東京金はレンジ相場が継続 】
*先週のNY金は上昇し、節目の1250ドルを回復した。米医療保険制度改革(オバマケア)代替法案が頓挫し、スパイサー大統領報道官が辞任するなど、トランプ政権の政策運営に対する先行き不安が高まった。

また、米大統領選にロシア政府が介入していたとされる「ロシアゲート」疑惑がくすぶる中、トランプ大統領の政権運営への懸念が高まり、安全資産として金が買われた。週明けのNY市場は、25、26日に開催される米連邦公開市場委員会(FOMC)を控えて様子見が強まった。

日足チャートを見ると、ここ1年の高値1375ドル(2016年7月6日)と安値1123.9ドル(2016年12月15日)の半値押しのレベルで推移している。中期的なレンジとしては1200~1300ドルが想定され、大きな材料が出現しなければ、このレンジ内で推移すると予想する。

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*CFTC建玉7月18日時点:ファンドの金買い越しは6万0138枚(前週比-122枚)と減少。総取組高は48万4204枚と前週比8535枚の増加。

*金ETF保有高は減少:金ETF「SPDRゴールド・トラスト」の金保有高は、年初来最大量は867.00トン(6月8日)、年初来最小量は799.07トン(1月25日)。 7月24日時点は809.62トンで、年初来最小量からは1.3%増加。昨年の最大量は982.72トン(7月5日)。米国やカナダの利上げに加え、欧州と英国でもタカ派的姿勢が強まり、金ETFは減少している。

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*先週の東京金は、NY金の上昇を受けて底堅く推移したものの、為替が円高に推移したため上値を抑えられた。

イエレン米連邦準備制度理事会(FRB)議長の議会証言がハト派的と受け止められ、6月の米消費者物価指数(CPI)が低下したこともあって、「年内あと1回」の利上げに懐疑的な見方が広がり、金は押し上げられた。

これに加え、トランプ大統領が公約した医療保険制度改革(オバマケア)の代替案が頓挫し、スパイサー大統領報道官が辞任した。米大統領選にロシア政府が介入していたとされる「ロシアゲート」疑惑もあって、ドルが下落し、金が押し上げられている。

今週は25、26日に米連邦公開市場委員会(FOMC)が開催される。政策金利は現状維持が予想されている。イエレン米連邦準備制度理事会(FRB)議長の会見はなく、声明で、バランスシートの縮小開始時期に関して示唆があるかどうか注目される。

タカ派的な内容であれば、ドル高・NY金安の展開が予想される。資産縮小への示唆がない場合は、ドル安・NY金高となろう。しかし、資産縮小は年内に開始すると思われ、ドル安は限定的か。

週末には、4‐6月期米国内総生産(GDP)が発表される。市場予想は前期比年率+2.5%と前回の+1.4%から加速する見込み。金には弱材料となろう。

今週は米主要企業の4-6月期決算がピークとなる。NYダウが市場最高値を更新すれば、やはり金を押し下げることになろう。

ただし、いずれの場合も、ドルの反発が見込まれるため、東京金は円安にサポートされそうだ。

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*今週の予想レンジ:4440~4520円



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