【 東京白金は保ち合いが続く 】
*東京白金は、3300円台での保ち合いが続いている。白金相場に独自の材料が乏しく、ボラティリティの低下が著しい。欧州では、将来においてガソリン・ディーゼル車の生産停止や販売中止が計画されており、自動車排ガスを除去する触媒としての白金需要は低下が見込まれている。英国もこの動きに連動して、ガソリン・ディーゼル車の生産停止を決定した。

需給関係においても調査会社CPMは近年の需要伸び悩みについて「自動車・宝飾産業の傾向の変化が逆風となっている」と指摘している。同社によると、2017年の供給過剰規模は19万1000オンスと、前年の19万7000オンスから縮小する見通し。

米金融大手ゴールドマン・サックスは24日付の調査報告で、電気自動車(EV)の普及を理由に、世界の石油需要は早ければ2024年にもピークに達する可能性があるとの見方を示した。世界のEV台数は、2016年の200万台から2030年までに40倍以上の8300万台に増えると予想している。

*CFTC建玉7月18日時点:ファンドの白金買い越しは8541枚(前週比+3144枚)と増加。総取組高は7万2456枚と前週比2015枚の減少。

tkpt

*今週の予想レンジ:3280~3380円

*白金と金の逆ザヤ幅は6月28日には1175円まで拡大し、2015年1月に逆ザヤに転じてから最大となった。その後は逆ザヤ拡大が止まり短期的には1175円を底値として縮小しそうだが、継続性があるとは考えにくい。スプレッドに関しても方向性が出ていない。

saya


情報提供:(株)エムサーフ
※上記ロゴが記載されたチャートの著作権は、(株)エムサーフに帰属しており、無断で使用(転用・複製等)することを禁じます。提供している情報の内容に関しては万全を期しておりますが、その内容を保障するものではありません。また、これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、(株)エムサーフは一切の責任を負いません。