【豪ドル円、先週の動き・今週の予想】
*先週の豪ドル円は堅調に推移した。26日に発表された4-6月期消費者物価指数(CPI)は市場予想の+2.2%より弱い+1.9%だった。26日に終了した米連邦公開市場委員会(FOMC)では、インフレへの懸念が示されたため、ハト派的と受け止められ、ドルが全面安となり、豪ドルは押し上げられた。ドル安を受けて商品価格が上昇したことも豪ドルには強材料となった。

*今週の豪ドル円は、保ち合いとなりそうだ。4-6月期の消費者物価指数(CPI)が市場予想よりも弱く、2%を割り込んだことで、豪州の利上げは2018年後半までずれこむとの予想が出てきた。また、ロウ豪準備銀行(RBA、豪中銀)総裁は、低金利はしばらく続き、金融引き締めをしている他の国々に追随する必要はないとも発言した。利上げ期待は後退し、豪ドル円は90円を前にして上値づかえとなったようだが、ドルが下落基調にあり、堅調な商品市況を受けて、豪ドルは下値の堅い展開が続くだろう。

同じ資源国通貨であるカナダが7月に7年ぶりの利上げをしたことも支援要因となろう。ただ、雇用統計の悪化やインフレ率の低下を受けて上値は重くなるだろう。

今週は1日に豪準備銀行(RBA、豪中銀)理事会が開催される。果たして声明で、利上げへの言及があるかどうか注目される。

また、4日に発表される6月の小売売上高は同0.2%増と前月(同0.6%増)から低下する見込み。

なお、中国が、豪州からの牛肉の輸入を禁止すると発表したことは懸念される。表示ラベルの違いとの説明だが、ビショップ外相が中国の軍事的行動に対して非難声明を出したことが背景にあると報道されている。

シオボ豪貿易相は、牛肉は対中貿易で非常に重要で、相当の金額的な痛手を被るため、早急に中国当局と話し合うと述べた。中国は南シナ海への進出を強めているが、今後はこうした豪中関係もリスク要因になりそうだ。

<強材料>
①.RBAは豪州の景況感に自信。国際通貨基金(IMF)も、2017年の豪GDPを+3.1%に加速すると見込む。
②.中国の6月貿易収支黒字の拡大。
③.中国ので6月の工業利益が前年同月比19.1%増と、伸びが加速。
④.中国の7月製造業PMIが51ポイント台とまずます。

<弱材料>
①.4-6月期の消費者物価指数(CPI)が、原油安に圧迫されて低い水準に留まった。
②.中国が豪州からの牛肉輸入を禁止すると発表。
③.ロウRBA総裁のハト派的発言。

aud0801


予想レンジ:86.00円~89.00円


情報提供:(株)エムサーフ
※上記ロゴが記載されたチャートの著作権は、(株)エムサーフに帰属しており、無断で使用(転用・複製等)することを禁じます。提供している情報の内容に関しては万全を期しておりますが、その内容を保障するものではありません。また、これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、(株)エムサーフは一切の責任を負いません。