【豪ドル円、先週の動き・今週の予想】
*先週の豪ドル円は上昇した。北朝鮮を巡る地政学的リスクが一時的とはいえ後退したため、ドル円の反発と共に豪ドル円も買われた。

15日に発表された豪準備銀行(RBA、豪中銀)議事録は特に目新しい内容はなかったが、豪ドルの一段高への懸念が示され、豪経済の成長に対しては楽観的な見方が示された。

17日に発表された雇用統計では、7月就業者数が前月比2万7900人増と予想と前月を上回った。

*今週の豪ドル円は保ち合いとなりそうだ。21日から米韓軍事演習が開催され、北朝鮮の反発も予想されることから、いったん後退した地政学的リスクが今週は再び高まりそうだ。そういう環境では、高金利通貨への投資も控えられるだろう。

ただ、ミサイル発射計画に絡み、中国が北朝鮮からの石炭、鉄鉱石などの輸入を禁止したが、これらが豪州からの調達に切り替わる可能性もあり強材料にもなりうるだろう。同じ資源国であるカナダが7月に7年ぶりに利上げしたことから、次は豪州と見られていたが、その期待はここに来て急速に萎んできたようだ。やはりインフレの低下が足かせとなっている。

先週公表されたRBA理事会議事要旨では「海外経済の改善が豪州に追い風」との見方を示している一方、家計債務増から利上げを見送ったと説明している。利上げ観測が後退する中、短期的に豪ドルの上値は重いだろう。

ただ、長期的に見れば、日本の低金利政策が継続し、米国の利上げ見通しも後退している状況で、高金利の新興国通貨には投資資金が断続的に流入するだろう。安値は押し目買いのポイントとも言えそうだ。

<強材料>
①.7月ウェストパック景気先行指数は、前月比で+0.12%と前回の-0.15%より大幅改善。
②.7月の就業者数が前月比2万7900人増と予想の2万人増と前月の1.4万人増を上回った。

<弱材料>
①.中国の工業生産と小売売上高、都市部固定資産投資の伸びがいずれも7月は鈍化した。不動産市場や行き過ぎた借り入れ、工業の過剰生産能力への対応策による影響が表れ始め、7-12月の景気減速を示唆する新たな兆しと見られている。7月の中国工業生産は前年同月比6.4%増と市場予想の7.1%増を下回った。7月の中国小売売上高は前年同月比10.4%増と、市場予想の10.8%増を下回った。
②.北朝鮮情勢による地政学的リスクの高まり。

aud

予想レンジ:85.00円~88.00円


情報提供:(株)エムサーフ
※上記ロゴが記載されたチャートの著作権は、(株)エムサーフに帰属しており、無断で使用(転用・複製等)することを禁じます。提供している情報の内容に関しては万全を期しておりますが、その内容を保障するものではありません。また、これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、(株)エムサーフは一切の責任を負いません。