8月24日(木)
【8月23日の海外相場および市況】
ny0824

*23日のNY金は反発。為替市場ではドル売り・ユーロ買いが先行し、ドル建て金に割安感が生じたこ。また、トランプ大統領が前日、メキシコ国境の壁建設予算を確保できない場合には政府機関閉鎖も辞さない構えを示したことで、トランプ氏の政権運営能力に改めて懐疑的な見方が広がったことも、安全資産として金が買われた。ただ、24日からワイオミング州ジャクソンホールで金融シンポジウムが開催されるため、この日は様子見ムードも広がっていた。週末25日には、イエレン米連邦準備制度理事会(FRB)議長やドラギ欧州中央銀行(ECB)総裁らが講演する予定で、金融政策運営についてどんな認識を示すかなどに注目が集まっている。NY白金はドル高を受けて小幅続落。

*23日のNY原油は続伸。米エネルギー情報局(EIA)が発表した週間在庫統計によると、原油在庫は330万バレル減となり、8週連続の取り崩しとなり、減少幅も市場予想の350万バレルとほぼ一致した。また、ガソリン在庫は前週比120万バレル減と、市場予想の60万バレル減を上回る取り崩しとなった。これを受けて、米国内の供給過剰懸念が後退したことから、原油が買われた。また、米国立ハリケーンセンター(NHC)によると、テキサス州に向けてメキシコ湾を北上中の熱帯低気圧「ハーベイ」がさらに勢力を強め、ハリケーンに発達する可能性があるという。メキシコ湾沿岸に集積する石油生産施設への影響が懸念されたことも支援材料になった。

*23日のシカゴトウモロコシは3日続落。世界的に潤沢な供給が嫌気され、年初来の安値水準で推移した。シカゴ大豆は続伸。大豆油高に追随した。

*23日のNY外国為替市場のドル円は、ドル円は109円近辺に下落した。トランプ大統領は前日アリゾナ州での支援者集会で演説し、北米自由貿易協定(NAFTA)の再交渉について、「合意できるとは思わない。協定を打ち切る可能性がある」と表明。また、公約であるメキシコ国境の壁建設に関しても、断行するためには財源不足による政府機関閉鎖も辞さない構えを示した。これを受け、同氏による政権運営能力に一段と懐疑的な見方が強まったほか、米政治の混迷が長引くのではないかとの懸念などが浮上し、リスク回避の円買いが強まった。ただ、24日から3日間の日程でワイオミング州ジャクソンホールで開催される金融シンポジウムを控えて、様子見ムードも広がっていたため、ドル円の下落も限定的だった。週末25日にはイエレン米連邦準備制度理事会(FRB)議長やドラギ欧州中央銀行(ECB)総裁が講演を行う予定。

*23日のNYダウは反落。トランプ大統領は、アリゾナ州での支持者集会で演説し、公約に掲げたメキシコ国境の壁建設を断行すると強調。予算が確保できなければ、政府機関閉鎖も辞さない構えを示した。2017会計年度末が9月末に迫る中、この発言は米政治の先行きに対する不安感を高め、株式市場は売りが優勢となった。市場の焦点は、24~26日に開かれるジャクソンホール会合。イエレン米連邦準備制度理事会(FRB)議長とドラギ欧州中央銀行(ECB)総裁が講演予定で、今後の金融政策に関する手掛かりが期待されている。


【本日の主な経済指標およびイベント】
07:45 (NZ) 7月貿易収支 +2.42億NZD -2.00億NZD +0.85億NZD
17:30 (英) 4-6月期GDP・改定 (前期比) +0.3% +0.3% --
      (英) 4-6月期GDP・改定 (前年比) +1.7% +1.7% --
21:30 (米) 新規失業保険申請件数 23.2万件 23.8万件 --
23:00 (米) 7月中古住宅販売件数 552万件 555万件 --
     (米) 7月中古住宅販売件数 (前月比) -1.8% +0.5%

第129回 『おしえて陳さん』 
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